仕事はWeb系、趣味で人物撮影をしています。ミラーレス一眼を使用。モデルさんに合ったイメージで笑いが絶えない撮影を心がけています。
人の“自然な魅力”を引き出すポートレート撮影の楽しさ
撮影:ナリタタイガさん
都内でwebデザイナーとして勤める傍ら、週末を利用してカメラマンとしてポートレート撮影を行っている「あると」さん。個人的なSNS用のプロフィール写真やマッチングアプリ用、ビジネス用途のポートレートなど、依頼者の希望に沿った撮影を行っています。
カメラ撮影に興味を持ったのは6年前。カメラ好きの会社の同僚の話を聞くうちにカメラの魅力にハマりました。カメラを手にした当初は風景写真を撮っていたあるとさんですが、知り合いからインタビュー写真をお願いされたのをきっかけにポートレート写真を撮る楽しさに気づいたと言います。
「風景は私が声かけしたところで何か変わったりすることはありませんよね。でも、人物写真は、私が何か言ったり、リアクションをすることで表情が変わったりするのが面白いなって感じたんです。
もっとたくさんポートレートを撮りたいと考えて、SNSで撮影させてくださる方を募集しました。何度か撮るうちに仕事として撮影できないかと考えるようになって。タイムチケットにサービスを発信し始めたのもその頃です」
ポートレート撮影の楽しさを強く実感したあるとさん。サービスを始めた頃はマッチングアプリのプロフィール用写真を頼まれることが多かったのだそう。
新型コロナウイルス感染症が猛威を奮っていた期間は活動を控えていたものの、世の中が落ち着きを取り戻し始めた2022年からは本格復帰しました。
「撮影中にどうやって声かけをすれば、その人らしい自然な良い表情が撮れるのか考えて撮影に臨んでいます」と声を弾ませます。
初めての撮影体験でもリラックスできる雰囲気づくり
あるとさんのチケットは、ポートレート撮影が初めての人や写真を撮られるのに慣れていない人にもおすすめです。
撮影中は、おしゃべりしながら楽しい雰囲気に包まれるような撮影を心がけていると言うあるとさん。楽しい会話のやり取りで依頼者の緊張をほぐすことが、自然な姿や表情に繋がっていると言います。
「写真を撮られていると思うと、誰でも表情を作ってしまうと思います。なので、できるだけカメラを意識せずに、リラックスしてもらえるように会話をしています。
以前は、それこそおしゃべりしているときにギャグを言ったりとか、どうやって笑顔になってもらおうか考えていましたが、近頃は無理に笑わせようとは思わなくなりました。その人らしい自然な表情を撮影したいと思っています」
撮影場所は、基本的に屋外で都内の公園や、他に依頼者の店舗、レンタルスタジオなどもあります。撮影は日中ではなく朝に始まります。
「⼀番撮りにくいのが日差しが強いときなんです。顔の影が濃く出てしまいますし、暑いと依頼者の負担にも繋がります。
人込みも避けてリラックスしていただきたいので、暑い季節は朝の 8 時頃から撮影を開始します」
また、あるとさんの撮影には女性カメラマンらしい気遣いが見られます。
「ご依頼いただく女性の中には、あまり履き慣れないヒールを履いてこられることもあります。踵の高いヒールって、足への負担が大きいですよね。たくさん歩かせてしまわないように、はじめに『多少歩いても大丈夫ですか?』と聞くようにしています。
一方で男性は、撮影に際して『何を着たら良いかわからない」という方ですとか、ご希望を聞いても『全部お任せします』とおっしゃる方が少なくないので、服装や撮影場所などをアドバイスしたり、提案したりもさせてもらっています」
■ニーズに合ったプロフィール写真を撮影
あるとさんは、写真の目的ごとに雰囲気を変えられるように撮影を試みています。
「マッチングアプリ用の写真では、会ったときにどのような人柄か分かるような写真に。
ビジネス用に使う写真については、依頼者のビジネスによって表現したい雰囲気が違いますので、事前に依頼者のビジネスの内容を確認し、直接ヒアリングを行った上でどのような風合いで撮るかを確認しています」
実際に、あるとさんが撮影した人たちからは、好レビューが多数寄せられています。
「喋りやすい雰囲気で楽しく撮影していただけました。写真の出来も良く、マッチングアプリの“いいね”が増えました!」「撮影しやすい雰囲気を作っていただき自然な表情を出すことが出来ました」など、楽しい撮影現場であったことが伝わってきます。
「『プロに撮ってもらったときよりも自然に笑えた』と言ってもらえたことが印象的で、嬉しかったですね」とあるとさん。
撮影した写真は、撮影から約1週間後に20枚、丁寧にレタッチされた状態で受け取ることができます。
「ポートレート撮影の技術を磨き、多くの人に喜んでもらえる撮影をしたい」
今後の目標について、あるとさんは 「もっと撮影回数を重ねて、カメラやレタッチの技術も磨いて、カメラマンの専用サイトでの活動も視野に入れて実力を着けていきたいと思っています。人に喜んでもらえる写真を撮りたいです」と語ります。
「撮影に力を入れたくて、最近新しいカメラ買ったんですよ」とポートレート撮影への意気込みが伝わってくるエピソードもありました。あるとさんとの楽しい和やかなおしゃべりの中で、自分らしい写真を撮ってみませんか?