TikTokLIVEの採用手法は面接につながらない?!独自の採用ステップを編み出したTOKYO BIG HOUSEインタビュー | キャリコネニュース
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TikTokLIVEの採用手法は面接につながらない?!独自の採用ステップを編み出したTOKYO BIG HOUSEインタビュー

TikTokは既に若者の間だけでなく幅広い世代でエンタメアプリとして認知や利用が進んでいるが、企業による活用はまだ極一部に限られている。そんな中でTikTokLIVEを使って採用活動を行っているTOKYO BIG HOUSE社人事の尾美さんにその取り組みの背景や実施後の成果、手ごたえを、TikTokLIVEクリエイターのトップクリエイターである桜川シュウが深堀する。

内定受諾率22%。もう後がないところからTikTok活用がスタート

――どのような課題感からTikTokLIVEによる採用を開始されたのですか。

弊社は毎年5名程度の中途採用を行っているのですが、とにかく応募からの内定受諾が低いということが課題でした。特に昨年は様々な採用手段を通じて200を越える方に応募していただき、10名の方に内定を出したにも関わらず、内定受諾し入社に至ったのは僅か2名でした。内定までの採用フローでかなりの労力がかかっている中で、このような受諾率では人事としてやっていけないと感じたことがキッカケです。

LIVE風景/皆様のご質問お待ちしています!

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――新しい採用手法のため、ノウハウも無かったのでは。

ノウハウは全くありませんでした。ただ、TOKYO BIG HOUSEは本当に仕事に一生懸命な人が多くて働く職場の環境が良いので、そのリアルをとにかくまずは知ってもらおう。そのために今年の2月から動画投稿を毎月10本目標に頑張っていました。初めは手探り状態だった為、自社のPR動画を投稿して全く再生数も伸びなかったですが、途中から「就職活動や転職活動に役に立つ情報動画」や「ファンになってもらうための流行りの曲を使った動画」などを投稿し続けた結果、フォロワー数も増えLIVE配信権限をTikTokより付与してもらうことができました。

――LIVE配信による採用で、失敗してしまったことは。

大失敗しましたね。LIVE配信経由で応募があった方に、求人媒体経由の応募のようにそのまま履歴書と職務経歴書の送付依頼や面接日程調整の連絡をして、逃げられてしまいました・・・。TikTokLIVEやSNS経由で連絡してくださる方は、応募の本気度というか熱量が様々なので、すぐに面接設定をするのではなく、面談というワンクッションを置いてお互いの期待値調整をするフローを設置したことで、すごく次に繋がるようになりました。

Z世代に限らず、本当は面接で聞けないリアルな情報を先に知りたい。

――配信中に一番聞かれることが多い質問はなんですか。

やはり、「給与・福利厚生・働き方」の3つに関する質問は多いですね。そういった情報は働く側としてはすごく気になる内容だと思うんですね。しかし、面接ではまず内定をもらいたいから突っ込んで聞くことができない。内定をもらったあとに色々と聞いたり調べたりしてやっぱり入社はやめようとなる。それがTikTokLIVEだと「匿名で」質問ができるので「給与・福利厚生・働き方」についても気軽に質問することができ、私もそれに対して誠実に返すようにしています。求人媒体等の文字情報を読むことよりも、会社の実態や雰囲気がよく伝わるみたいで、「この会社いいな」と思ってからの応募に変化しているなという実感があります。

営業スタッフもライブや投稿に協力的

営業スタッフもライブや投稿に協力的

――TikTokLIVE経由の採用手法で工夫した点があれば教えてください。

  • 配信ではフレンドリーに接する、答えにくい質問もできるだけ誠実に回答する
  • 応募後はまずは面談を実施し、フレンドリーすぎる空気から期待値調整を行う
  • ①②の際に、「私は合否の判断権を持っておらず皆さんのサポート役」と宣言する

上記の3点については私が辿り着いた独自のノウハウかなと思います。特に③は重要で私は本当に選考結果には絡んでいません。

――TikTokのショート動画とLIVE配信で役割の違いはあるのでしょうか。

ショート動画のほうが、LIVEに来てくださるリスナーよりも更に「応募から遠い」視聴者という位置づけになりますので、とにかく「知ってもらう」「ファンになってもらう」ことに振り切っていますね。ショート動画の再生数と応募数は紐づけて考えないほうがよいと思います。あと、LIVE配信にもショート動画にも共通するのは誰が見ているか分からないので、弊社で住宅購入を検討されているお客様が見る可能性も想定して、お客様が不快に思わないよう言葉遣いや弊社の情報開示をするように努めています。

――TOKYO BIG HOUSEのTikTokを見ている方に一言あれば。

ぜひライブではお気軽にコメント頂ければ幸いです。配信中に誰からもコメントがもらえない状態が一番寂しいので(笑)これからは、社風をより感じてもらえるようにオフラインのイベントもどんどん実施していきます!応募意志が固まってなくても全然OKです!ぜひお気軽に、ご参加くださいね♪また、動画やLIVEを通じて弊社に興味を持っていただけた際には、ぜひ直接プロフィール欄に載せている弊社の採用公式LINEに友達追加していただけたら、私から連絡します(笑) 

TOKYO BIG HOUSE

TikTokアカウント

https://www.tiktok.com/@tokyobighouse_saiyou

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桜川シュウの「Creators eye」

通常のTikTokLIVEクリエイターの場合、その提供内容は配信中で完結することが多いが、企業の採用の場合は、そのあとの応募プロセスにこそ工夫が必要だということが改めて分かった。今後はこういった本当に必要な情報を提供する企業アカウントにファンがついていき、多くのひとに認知され採用成功につながっていくのだろう。TikTokはフォロワー数が蓄積されていくし、配信のアルゴリズムもクオリティの高い配信をおすすめ表示する。TOKYO BIG HOUSE社は最新の採用手法に取り組むことでこの分野の採用パイオニア企業となるのではないか。私もパイオニア企業の採用PR案件に呼ばれるように配信を頑張ろう。

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