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TikTokライブクリエイター「天乃心々優」ヘアメイクアップアーティストが紡き出す新しいエンターテインメントのカタチ

雑談系ライバーが多いTikTokライブ界で、セルフプロデュースやアートワークを前面に押し出したショータイムのようなエンタメ性の高い演出によるライブ配信で注目を集めているTikTokライバー天乃心々優さんの素顔に迫ってみた。

●プロフィール● 天乃 心々優(あまの・ここな) TikTok Liveクリエイター。ヘアメイクアップアーティスト。美容学校を卒業後、企業でヘアメイクの修行を積み独立。テレビ、ウェディングなど幅広い分野でのヘアメイクの仕事を経験。TikTok Liveではアートワークを前面に押し出したショータイムのようなライブスタイルが人気。

ヘアメイクアップアーティストとしてセルフプロデュース

――TikTokライブクリエイターになったいきさつを教えてください。

2年ほど会社に入って修行させていただいてから独立し、テレビ番組のヘアメイクの仕事、専門学校のメイク講師、結婚式場の花嫁さんのヘアメイク、スタジオスチール撮影、観光スポットの着物レンタルヘアセット、写真館、ナイトワークの方のヘアセットなど、幅広く手掛けていました。

ずっと裏方の仕事をやってきて、それなりに成果も出していたのですが、心の片隅ではいつか自分も表舞台に立ってセルフプロデュースをやってみたいという憧れがありました。そんな思いをかなえる自己表現の場としてInstagramやTikTokなどに注目し、個人的にライブ配信をはじめましたのがきっかけです。

SNSをはじめると、自分の投稿にコメントを残してくださる方がたくさんいらっしゃって、そういった方々に感謝の気持ちを伝えたい、もっと繋がりたいという思いから、TikTok Liveにも挑戦してみようと考えました。

――どのような子供時代をすごされましたか?

子供時代は、親子関係が原因のPTSDを抱えていました。学校でも友達にはなじめず、1人でお昼ご飯を外で食べているような子供でした。友達をかばったことが原因で自分もクラスで無視のターゲットにされてしまい、保健室登校なども経験しています。安心できる居場所がどこにもなく、自分が変わり者であるということに対して、周囲から否定されることが多かったと振り返ります。

そんな中、プロのヘアメイクアップアーティストになりたいという夢を密かに抱くようになり、周りから反対される中、美容専門学校へ進学する道を選びました。しかし、専門学校生になった後、孤独や生きづらさから解放されたかというと、けしてそのようなことはありません。私のいた美容科の生徒は、約9割がヘアサロンなどで働く美容師になり、ヘアメイクアップアーティストになりたいという人は、少数派。そのため、みんなから「お前には無理だ」「ヘアメイクになんか絶対なれない」とずっと言われ続けることになりました。

また、当時の私は体重が65キロあって、ぽっちゃり体形だったため、それが原因で先生にまで「ブーちゃん」というあだ名で呼ばれ、容姿に敏感な人が集まる美容学校の中でもいじりの標的になりました。在学中にプロムのようなドレスを着るパーティイベントがあったのですが、「参観日?」といじられ、ただ自分をばかにする人たちと一緒に笑って時がすぎるのを待った悲しい思い出もあります。

しかし、それでもヘアメイクアップアーティストになるという夢があったので、私は絶対にあきらめませんでした。入学当初は、不器用で成績も低いところからのスタートでしたが、がむしゃらにがんばって順位をあげ、最終的にはヘアメイクの修行ができる企業に就職し、その後独立できたのです。そういった経験が成功体験になり、今の私があるかと思います。人に何をいわれようとも自分のやりたい道は、惑わされずしっかりやっていこうと心に決め、今もそれを実践しています。

ショータイムのようなひとときをライブ配信で

――現在TikTokLiveではどのような活動をされているので1しょうか。

現在のライブ配信は、歌と踊りとバトルがメインになっています。最初からそうだったのかというと、けしてそんなことはありません。TikTokLiveをはじめた頃は、何から手をつけていいのか分からず、1人でひたすらしゃべっていることも多かったです。そして少し慣れてきたところで、自分の部屋をライブ会場にすればもっと楽しくなるのではと思うようになり、徐々に好きな歌を歌ったり、曲に合わせて踊ったりするようになっていきました。

今はさらにそこから一歩進化して、演出家、アーティストとしてセルフプロデュースを前面に出してライブの世界観を作り込み、舞台女優になりきり、曲に合わせてショータイムのように演技するといったスタイルに落ち着いています。

このような配信スタイルになってから、私のライブ配信活動をエンタメやアートワークとして認識してくださりコメントやギフトをくださるリスナーさんが一気に増え、この枠のオリジナリティが生まれました。もちろん、雑談の時間も作って、リスナーさんとの交流を深めています。自分にとっても1人で配信をしているのではないと思える楽しい瞬間でもあります。

ヘアメイクが専門ですので、メイクの関する雑談が盛り上がることもあります。ライブ配信で自分のメイクを落として素顔を見てもらったら、「え?心々優ちゃん、素顔はこんなだったの?」って驚かれたりもするのですが、そこからメイクショーのようにしっかりメイクをし、ビフォーアフターを観てもらったりするのも好評でした。これからも配信を通して、自分のヘアメイクのテクニックも披露できればなと思います。また「65キロから43キロになりました」というダイエット企画の話も好評でした。

福を呼び寄せる笑顔

リスナーさんのコメントの中で今までで一番うれしかったのは、「福を呼び寄せる笑顔」といっていただいた時で、コンプレックスだった自分の笑顔に自信持たせていただけるようになりました。これからもコメント1つひとつを大切にしながら、リスナーさんと一緒に楽しい企画を考えていきたいと思います。

配信するたびにやってくるドラマのような感動

――ライブ配信の面白いところについて教えてください。

そうですね、毎回配信をするたびにたくさんの人に出会えるのはTikTok Liveのすごいところだと思っています。ライブ配信をはじめる前は、配信は、自分にはまったく関係ない世界ではないかとずっと思っていましたが、配信をはじめた瞬間にその考えは消えました。

先日初めて10時間配信に挑戦したのですが、開始時には6000人台だったフォロワーさんが1日で1万人まで達成できました。「1万人いくまでやめません!」といってがんばってずっと踊り続けていたところ、リスナーさんたちがポータルという拡散アイテムの宝箱をいっぱい投げて応援してくださり、一気に4000人近くの方にフォローしていただきました。

こんなにたくさんの方々が自分の配信を見てくれていたんだと、感極まって最後は泣いてしまったぐらいです。とにかく、ライブ配信ではみなさんが応援してくれて感動することばかりです。毎回ドラマの1話、2話、3話ぐらいの大きな感動を経験しています。その時10時間ずっと付き合ってくださったリスナーさんがいらっしゃったのですが、実は大病を患って厳しい状況でいらっしゃる中、画面越しに私をずっと応援し続けてくださっていたということを配信の後知りました。

私は作詞もしているんですが、この時リスナーさんとの出会いやいつも応援してくださるみなさんの事を考えていたら、「MOUNTAIN」という名前の曲にすることができました。これはライブ配信をやっていたからできたことだと思います。パッと空から舞い降りてくるように書けた曲です。これからもリスナーさんとの出会いや自分の体験を曲にし、みなさんに聞いていただく機会も作っていただければと思います。

――将来の夢についてお話ください。

ライバーとしては、かわいいだけではなく「天乃心々優って、おもろいじゃん!」といわれるライバーを目指していくつもりです。自分の中から湧き出るアートワークを追求しながら、ギャルをやったり、地雷系になったり、人魚姫になったり、自由な発想でなりたい自分に挑戦していきます。

また、自分の声質を活かし、声優として、アニメ、ナレーターにも挑戦していきたいと思っています。その他にもモデル活動・デジタル写真集販売、表現者として女優になりたい、作詞した曲を世に出していき、歌手活動や実際に体験した話を絵本作家・小説家として活動、海外でのお仕事をしてみたいなど、たくさんの夢があります。

そして、自分の今までの辛い過去や体験は、たくさんの方々を助けていけると思うので、今度は、自分が表に立ってみなさんの力になっていきたい。ライブ配信の活動を通して、かつての自分のように孤独だったり、困難を抱えている人たちを応援するような活動をしていくつもりです。

一人ぼっちだった私に居場所を与えてくれた皆さんに感謝の気持ちと共に夢を叶えていきます。そして、心のブロックを取り払い、自由にクリエイティブに自分らしく活動していきたいと思います。

――本日は貴重なお話をありがとうございました。

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