従業員のやる気を高め、企業のバリュー浸透させる! 東洋商事の「社内表彰制度」 | キャリコネニュース - Page 2
おかげさまで10周年 メルマガ読者数
65万人以上!

従業員のやる気を高め、企業のバリュー浸透させる! 東洋商事の「社内表彰制度」 

S__87031819-768x576

アミューズメント事業、宿泊事業、保育園事業の3つの事業展開する東洋商事株式会社様。「一人ひとりのココロオドル源であり続ける」をミッションとして掲げ、お客様に必要とされて地域になくてはならない存在となるべく、企業理念の浸透やバリューの共有、バリューに基づく評価制度や独自の研修を展開しています。具体的な取り組み内容を万力様からお話を伺いました。

ミッション「一人ひとりのココロオドル源であり続ける」を大切にした浸透施策と評価制度の確立

――働きやすい社内制度や環境作りに取り組んだ経緯・狙いについて教えてください。

私達は「一人ひとりのココロオドル源であり続ける」をミッションとして掲げ、社員全員が会社のミッション・バリューを大切に日々お客様への対応に励んでいます。

日々頑張っている社員の努力に対して、会社として働きやすい環境を整備し、正しい評価を行いES向上に繋げることで、私たちに関わる全ての方々の「一人ひとりのココロオドル源」であり続けられると思い、社内制度の充実を図りました。

――貴社の特徴的な取り組み・制度の概要を教えてください

半期に一回の表彰制度を設けています。7つのバリュー(挨拶・笑顔・感謝・親切心・謙虚・助け合い・挑戦)を日々実践出来ている社員を表彰し、賞状・賞金の授与を行います。他にも社員MVP、アルバイトMVP、業績貢献賞、改善提案賞、ツナグ賞等、多くの表彰があり、一緒に働く仲間からの評価をもとに表彰対象者が決定します。

社員総会での表彰式の様子

社員総会での表彰式の様子

――7つのバリューの浸透はどのようにしていらっしゃいますか?

社員、アルバイト共に入社してから2か月以内に会社オリエンテーションを受けるよう義務づけております。その内容の一部として経営理念やバリューについても代表の長谷川から直接説明をするようにしています。併せて、日々の朝礼でクレドカード(理念とバリューが書いてあるカード)の唱和、バリューに沿ったエピソードを発表することで浸透を図っています。

――企業のバリュー浸透の徹底、表彰制度を展開したことで、感じられた効果はありましたか?

社内でのミッション・バリューを表彰制度の評価基準に取り入れたことで、受賞の為に日々の業務態度を意識して変えていく社員が出てきました。受賞者スピーチで「〇〇賞を取るために毎日これを欠かさず行ってきた」という声が上がっているのが、その良い例だと思います。

――評価制度の導入で成果があがるまでに苦労したエピソードがあれば教えてください

評価制度として導入をした当時は評価方法、評価対象者の基準規定に難しさを感じていました。管理職からの推薦、得点方式、投票方式など日々努力をしている社員を正しく評価する事を念頭に模索が続きましたが、現在は一緒に働く同僚からの360度評価での投票方式で表彰者を決定しています。

――貴社は企業主導型保育園の運営も行っていらっしゃいますね。社員の方のご利用状況と反応はいかがですか?

弊社は子育て世代の社員に向けて保育事業を開始し、2021年春に2園目をオープンします。2園共に企業主導型保育事業です。社員枠で2021年度は6名になる予定です。待機児童問題や預け先の兼ね合いで業務時間の制限がある等の問題も解消され、安心して預けられる先が出来たので復職しやすいという声も上がっています。今後、既存社員はもちろんですが、新規採用においても「保育園に預けられる」という安心感を持って頂けるようにアプローチしていきたいと思っています。

企業主導型保育事業「おりがみ保育園」のエントランス

企業主導型保育事業「おりがみ保育園」のエントランス

活性化委員会「TAP活動」によってトップダウン型の会社から社員中心の会社へと変化

――貴社HPでご紹介していたTAP活動という活性化委員会についても教えて頂けますか?

TAPとはToyo Advanced Projectの略で、TAP活動という名称で月2回集まる場を設けています。活動目的は理念浸透、社内改善です。毎年、主任やマネージャーが選出し、4人前後の選抜メンバーが活動をしています。

取り組み内容としては、より理念を浸透させていく為の「経営理念の策定」。グループ店舗から学び、自店に良い所を落とし込む「店舗間交流」。自社の弱い部分にフォーカスし、具体的に改善を図る「サービス向上活動」。経営誌からの設問をグループ内で討議する事で視座を高める「討議会」などです。こんな会社にしたい、こういう会社で働きたい、どんな会社であれば家族に自慢が出来るかなどを軸に検討・社内改善しております。TAP活動を浸透させたことで、トップダウン型の会社からボトムアップ型の会社へ変化したと思います。

――ホワイト企業の認定取得を目指したきっかけや目的を教えてください

社長の長谷川が、同業種のホワイト企業認定取得を知ったことがきっかけでした。会社としての制度を第三者の方から評価して頂く機会は多くないですが、社内制度の充実などには力を入れてきたので評価してもらえる良いチャンスだと思い動き始めました。

――ホワイト企業認定取得後に、社内外から得られた効果があれば教えてください

社内では社員が会社の制度などを改めて実感するものとなったと思います。「当たり前」ではない制度の多くに改めて気付くきっかけとなったように思います。

また、人事担当としては「なんかここら辺の制度が弱い気がする………」という感覚ではなく、認定制度の評価基準7項目が点数とチャートで指標化されるため、自社の強みと弱みが明確になりました。今後、更に社員の為に働く環境を整備して参ります。

また、社外からは「ホワイト企業認定」自体をご存知ない方も多く、取得後に興味を持って下さる方が多くいらっしゃいました。社内の制度などを聞いて下さったり、会社としての努力を評価して下さる方もいて嬉しい反響を頂きました。

――コロナ禍で課題としていらっしゃる点について教えてください

接客サービスが主となるので、社員だけでなくお客様全員のマスク着用、定期的な消毒、店内換気の徹底を行っております。社員が実際に行っている姿を見て頂いたり、ポスター掲示をしておくことでコロナ禍でも安心してご利用いただける環境を整える事に注力しました。

――今後注力していく取り組みがあれば教えてください

ワークライフバランスについて、まだまだ改善の余地がある事が分かったので、様々なライフステージの社員が働けるような制度を整えて行こうと思います。

今は子育て世代の社員に向けて保育事業を開始し、この春に2園目をオープンする予定です。社員に保育園を最大限に利用してもらえるよう、保育事業の充実にも努力をしていきます。

――最後にホワイト化を目指す企業様へ一言

ホワイト化を実現してすぐに何かが変わる訳ではありませんが、自分たちの会社・制度により自信を持つことが出来るようになると思います。お客様の為、社員の為、会社の為などいろいろな取り組みがあると思いますが、その制度を評価して頂けることは素直に嬉しく、認定を頂いて心から良かったと思っています。

<ホワイト財団のインタビューページ>

アーカイブ