生産性向上にもつながる? 「社内コミュニケーション」を活性化させる具体的な施策 | キャリコネニュース
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生産性向上にもつながる? 「社内コミュニケーション」を活性化させる具体的な施策

株式会社ラクーンホールディングス様は、プロセスではなく結果を重視し社員が責任と自己管理のもと仕事に集中できるような環境づくりに取り組み、2020年8月にホワイト企業認定 ブロンズをご取得されました。今回は生産性向上のために取り組んだ内容について、社長室長の濱田様にお話をお伺いしました。

生産性の向上や社員の健康増進、コミュニケーションの活性を促進

――自社の特徴的な取り組み・制度の概要を教えてください。

2020年1月以降、新型コロナウイルス感染症への対策で全社的なリモートワーク体制に移行したため、出社人数が大きく減ってはいるのですが、リフレッシュや社員同士の交流の場として社内にビリヤードやダーツ、卓球台がある他、楽器の練習部屋、仮眠室、一人用の作業部屋などを設置してきました。

現在は、会社で対面する機会が少なくなっているため、そうした環境での社内コミュニケーションの活性化や組織力の向上を目的に、業務外での交流を促進する工夫をしています。共通の趣味の人が語り合う「ラクトーク」、最近の出来事を報告する「Good&New」、ランダムな構成社員での「シャッフルランチ」の他、新卒歓迎会や役員交流会もzoomで開催しました。

zoomなどを活用し社内コミュニケーションを促す

――取り組みを展開したことで社内・社外から感じられた効果はありましたか?

ビルを一棟借りしていることにより、遊び心のあるスペースとワークスペースの区分はもちろん、営業や技術開発など分野や働き方の異なるチームごとにフロアでセグメントすることができています。社員の集中力向上に繋がっていますし、メリハリのある環境を生み出すことができています。

また、ダーツや卓球台があるので「ラクリンピック」というスポーツイベントを社内で開催していますが(現在は延期中)他部署との交流にも一役買っています。コミュニケーション手段がzoom等に代わっても働く人同士の思いなどが伝わるよう交流の工夫をしています。今年の新卒歓迎会は社員のアイデアで桜の画像を背景にして画面いっぱい華やかにお祝いしました。

――上記の取り組みを制度化し導入から実施、成果があがるまでに苦労したエピソードを教えてください。

地下2階から6階の各フロアに分かれており、人数や会議室の数に偏りが生じないようレイアウトの調整を行うのは大変ですが、内部の変化に合わせてその都度最適化を図り、より快適なオフィス環境になるよう目指しています。

当初は複数フロアに分かれていることで顔を合わせる機会が減り、距離感が生まれてしまうのではとの心配もありましたが、1フロアを社員のコミュニケーション向けのスペースとして開放したり他部署とのやりとりにslack等のツールを活用することによって、信頼関係を構築してきました。こうして普段から様々な工夫をしていたことが、急にリモートワーク体制に移行したタイミングにおいてもスムーズに意思疎通が図れた理由の一つだと思います。

ホワイト企業認定のご取得について

――ホワイト企業の認定取得を目指したきっかけや目的を教えてください。

ホワイト企業の認定をいただくことで、ラクーングループが以前から取り組んでいる制度や取り組みが外部の方へも伝わり、ラクーングループらしさを出せると思いました。オフィス環境だけでなく、研修やイベントもオリジナルでユニークなものが多いのでホワイト企業という印象をきっかけに他にも色々と面白いことをやっている会社なんだなと興味を持っていただければ嬉しいです。

――ホワイト企業認定取得後に、社内外から得られた効果はありましたか?

採用面接を受ける学生さんからホワイト企業アワードの話をしてもらうことがあります。コーポレートサイトを見てホワイト企業認定企業というのが分かるとプラスの印象を持っていただけるようです。ラクーングループは「企業活動を効率化し便利にする」という経営理念を掲げていますが、社員自身も業務の効率化や生産性をより意識していく動機づけになっていると思います。

――コロナ禍で新設した制度や取り組みや、今後課題としていらっしゃる点について教えてください。

新型コロナウイルスへの対応策として、2020年1月末より全社向けに在宅勤務&時差通勤の推奨を開始しました。働き方の変化に柔軟に対応できるよう、新たなツールや制度の導入で社員の働きやすさをサポートしています。これまでもグループウェアのガルーンやslack等の社内共有ツールを利用してきましたが、新たに電話システムのdialpad、WEB会議ツールのZoomを導入しました。社内会議、外部との商談をオンライン化するだけでなくサービス説明会等もウェビナーに切り替えて実施しています。

また、2020年の株主総会は感染予防を徹底した本社オフィスをリアル会場とし、YouTubeとzoomを使った「ハイブリッド型バーチャル株主総会」という形で実施しました。環境整備としてはフレックスタイム制度や在宅勤務環境補助制度(上限1万5千円/人)を導入したり社内に個室型防音ブース「kolo」を設置し、こうした変化の中でも業務に集中できる環境を整えています。

個室型防音ブース「kolo」

――今後注力していく取り組みがあれば教えてください。

アフターコロナも出社とリモートワークを組み合わせた、ハイブリッドな働き方を推進していきます。出社の際の体制についてはフリーアドレス制を取り入れ、より働きやすいオフィス設計を構想しています。リモートワークであってもデジタルコミュニケーションカンパニーとして新入社員等への教育の質は落とさず、社員同士のコミュニケーションも工夫して行っていければと考えています。今後も働き方に合わせて環境を整え、必要に応じて新たなツールも活用し、それらの働きかけが結果的に生産性や顧客の満足度の向上に繋がっていくように努めていきます。

――最後にホワイト化を目指す企業様へ一言お願いします。

ホワイト企業認定の基準は社員の働きやすさや環境を考える際の指標となると思います。多様な職種や勤務体制の中、どうしたら皆が働きやすい環境にできるか、当社も社員の希望を取り入れながら日々改善していきたいと思います。

<ホワイト財団のインタビューページ>

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