コロナ禍で変わった「社内コミュニケーション」活性化させるユニークな施策 | キャリコネニュース - Page 2
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コロナ禍で変わった「社内コミュニケーション」活性化させるユニークな施策

システムの開発からインフラ構築を含めたワンストップサービスを提供する株式会社デジタルブロックス様。2019年の社長交代と社名変更に伴い企業理念の共有と行動指針の浸透を図り、2021年3月にホワイト企業認定 シルバーをご取得。今回は社員満足度向上のために取り組んだことについて、代表取締役社長の山口様にお話しをお伺いしました。

レクリエーション委員を設け、社員同士のコミュニケーションを活性化

――働きやすい社内制度や環境作りに取り組んだきっかけについて教えてください。

2019年に社長が世代交代となり、そのタイミングで社名も合わせて変更することになりました。その際に、新しい社名を社内公募で決定し、心機一転で企業理念の共有と行動指針の浸透を図ってきました。これまでも働きやすい会社を目指し、職場環境の整備とそのためのアンケート実施や、社内行事などでコミュニケーションの活性と、会社が一丸となるよう取り組んできました。

会社規模が徐々に拡大するにつれ、社員それぞれが求める満足度も異なってきます。できる限り多くの社員の生の声を聞き、少しでも働きやすい会社へと発展させるために、社内制度や環境作りは必要不可欠と考え、今まで以上に改革を加速させて取り組んでいきたいと考えております。

――自社の特徴的な取り組み・制度の概要を教えてください。

社員同士のコミュニケーションを密にし、一体感を持てるような取り組みを遂行するために、当社ではレクリエーション委員が存在します。この委員会の活動としては、新入社員歓迎ボーリング大会や社員旅行、スポーツ大会、クラブ活動、BBQ大会、運動会と様々なジャンルの取り組みを実施し、社員だけではなく、その家族も一緒になって楽しめる場を多く提供できるように取り組んでおります。

2021年の新入社員歓迎イベントとして、対面では実施ができないため、オンラインフェスティバルとしてZOOMを活用したチーム対抗の謎解きバトルを開催しました。当社では、楽しい会社は社員自らが築き上げるという主体的な意識を持って、居心地の良い会社作りを率先して行ってくれているのも当社の魅力と感じております。

オンラインフェスティバル(謎解きバトル)の様子

――取り組みを展開したことで社内・社外から感じられた効果について教えてください。

ホワイト企業認定の取り組みをすることは、全社員に広報しており、会社がホワイト化することを理解しているため、取り組みに関しては多くの社員が賛同しております。アンケートには現時点での社員が抱える悩みが赤裸々に記載されていました。それらを社員の真の意見として捉えることで、多くの取り組むべき課題があることに気付かされました。そういった意味では、本当に良い機会になりました。

――上記取り組みを制度化し導入から実施、成果があがるまでに苦労したエピソードはありますか?

会社がホワイト化に向けて取り組む施策の中には、年齢に応じた健康施策もあり、全ての取り組みが全社員を対象ではない点に関して、疑問の声が上がることもありました。企業がホワイト化に向けて取り組む主旨と方向性を説明することで、個人としての損得ではなく、会社全体として健全に変わっていく意味を理解してもらう過程には少し苦労がありました。

ホワイト企業認定の取得について

――ホワイト企業の認定取得を目指したきっかけや目的を教えてください。

当社には「大切な人を幸せにしよう」という企業理念があります。この”大切な人”を会社目線で考えると社員全員がその対象にあたります。社員全員を幸せにするには、様々な角度から分析し、まずは良い会社の定義を明確にし、それらを確実にクリアしていく必要があります。

ホワイト企業認定は、第三者機関の立場から「明確な良い会社の基準」を多様な角度から打ち出しており、当社としては、それらの課題を一つひとつ、会社が一丸となってクリアしていく過程が重要だと考え、ホワイト化への取り組みを決定しました。まずは、今のデジタルブロックスで何が足りないかを知ることから始まり、どの目線から見ても素晴らしい会社に近づき、社員全員が「デジタルブロックスの社員で良かった」と言ってもらえるような会社に成長したいと考えております。

――ホワイト企業認定取得後に、社内外から得られた効果がありましたか?

本年4月に取得したため、取り組みとしてはまだまだこれからですが、健康経営に関しての取り組みを優先的に実施しております。その取り組みに対して、既に社員からの喜びの声も聞いており、取り組んだ甲斐があったと感じております。これからの新たな取り組みの中で、採用や定着率の向上においても効果が出ることを願っております。また、社員からも今回のホワイト化への取り組みに対して賛同の声も多く、一緒になって取り組むことで、これまで以上に一体感が生まれたと考えています。

――コロナ禍で新設した制度や取り組みや、今後課題としていらっしゃる点について教えてください。

新型コロナ感染予防対策として、テレワークに加え、次の取り組みを全社で徹底、推進中です。

・経営層主導の対策委員会を設置し、ルールや取り組みのリアルタイムでの決定と発信を徹底
・社員と家族、常駐先での感染リスクをいち早く把握する仕組みを構築
・対策マニュアル・Q&A集の制定、全社共有
・マスク、消毒液の購入・配布
・抗体検査キット、PCR検査キットの購入と適宜配布等

上記により、感染拡大防止と事業継続に最善を期しています。

感染症対策でミーティングルームに飛沫防止パネルを設置

今後の課題は健康経営の推進です。テレワーク環境下でのコミュニケーション不足が課題となっており、弊社では、完全テレワークではなく出社日も適宜設けるなど、体と心の健康を損ねないように広報・サポートする配慮もしています。テレワークでの運動不足や一人作業によるストレスの抱え込みも大きな課題となりますので、その点にも配慮する取り組みを検討したいと考えています。

――今後注力してく取り組みがあれば教えてください。

テレワークによる運動不足が原因で様々な体調不良が現れております。そうした中、全社員を対象にした「健康的なダイエット企画」を検討しており、減量した体重に応じて「健康手当」として報酬を支給する取り組みを実施します。

この企画では、健康確保のために、様々な減量取り組みを各社員が工夫して実施することになりますが、そういったお互いの苦労話や取り組みも社員間での共通の話題となり、年齢や立場に関係なく、社内のコミュニケーションが活性化することも期待しています。

ダイエット企画の様子 減量した体重に応じて健康手当を支給

――最後にホワイト化を目指す企業様へ一言お願いします。

会社を良くしたいと漠然とした考えをお持ちの企業様であれば、有効な取り組みだと感じております。第三者の立場から客観的に良い会社の定義を多様な角度で表現しており、自社の取り組みで何が不足しているのか明確になることが利点となります。

会社の取り組み姿勢を見た社員の気持ちも前を向いてくれますので、是非ホワイト化を目指していただき、ホワイト企業認定という制度をより世の中に浸透していければと思います。

<ホワイト財団のインタビューページ>

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