働き方改革プロジェクト「Project I」で会社全体の意識が変化 社会保険労務士法人伊藤人事労務研究所のチャレンジ | キャリコネニュース
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働き方改革プロジェクト「Project I」で会社全体の意識が変化 社会保険労務士法人伊藤人事労務研究所のチャレンジ

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2019年5月、社会保険労務士法人伊藤人事労務研究所が「ホワイト企業認定」を取得した(ホワイト財団/一般財団法人日本次世代企業普及機構 主催)。

社会保険労務士法人として、「強い人事が組織を強くする」を信念のもと、「お客様に最良の人事サービスを提供し、お客様の現在と未来に貢献すること」を使命として掲げている同社。

最良の人事サービスを提供するためには、まず当社の従業員が働きたいと思う会社を目指そうとの思いから、自社のホワイト化に着手したという。今回は、その具体的な取り組み内容について、話を聞いた。

全員参加型のプロジェクトで「働きがいのある職場」を創る

所員にホワイト企業認定への取組と派生プロジェクトの説明会を開きました。

所員にホワイト企業認定への取組と派生プロジェクトの説明会を開きました。

――今回、ホワイト企業認定の取得に至った理由や具体的な取り組み内容を教えてください。

社会保険労務士法人ですので、もともと法令遵守や人材育成/働きがい、柔軟な働き方のカテゴリーではすでに取り組んでいるものも多かったのですが、それに加えて今回の取組では、人事制度の改定、毎週水曜日のノー残業デーの導入や管理職研修の実施、ポロシャツやTシャツ、スニーカーでの勤務など個々人が働きやすい服装で勤務するCooLBIZ&脱スーツの導入を実施しました。

また、男性の育休取得も奨励して、取り組み期間中に実際に1人育児休暇を取得しています。

――こうした取り組みによって、どのような効果・影響がありましたか。

本取組を通じて、より企業・個人として成長し、働きやすくまた働きがいのある職場を創っていこうという機運が経営陣や管理職層を中心に高まり、「Project I(プロジェクト・アイ)」というプロジェクトが立ち上がりました。

当プロジェクトは、一部のプロジェクトメンバーではなく全社員をチームメンバーとした全員参加型プロジェクトです。当社の略式英語表記であるIHRの頭文字より

「Innovation」
「Happiness」
「Respect」

を実現するための各種取組を推進するプロジェクトとして発足しました。このような取組意識の変化が一番の効果と言えます。

その他既に取り組んだ事項の効果としては、人事制度を改定して従業員のキャリアパスや成長目標、評価基準を明確にすることで、自分のステージに合わせた目標が具体的になりさらに成長意欲が増したと感じます。

また、ノー残業デーやCooLBIZ&脱スーツの導入により業務中の集中力を増し、限られた時間の中で、より高いパフォーマンスを発揮できるようにしました。現在のところノー残業デーはほぼ100%に近い数値で達成できており、働きやすい服装での勤務も好評です。

全社を挙げて取り組んだ、働き方改革。初の試みで苦戦したことは?

担当者であり、プロジェクト・アイの立案者である高田にインタビューしました。

担当者であり、プロジェクト・アイの立案者である高田にインタビューしました。

――これまでの取り組みのなかで、苦労した部分もあったのでしょうか。

最初は、どこから、どのように着手していくか、具体的にどのようなことを実施すればいいのか、効果はなにか、といったことを明確にすることから始めましたが、なにしろホワイト企業認定には、6カテゴリー56項目のチェック事項があるため、具体的実施策と計画の策定、スケジュール管理に苦労しました。

当然ながら初めての取組みですから、具体的にどう実現していくかという具体策の策定にも時間がかかりましたが、色々なメンバーの意見や力を借りたり、他社事例を研究したりすることで段々と形になっていきました。

また、当初より認定を取得したら完了とは考えていませんでしたので、限られた人員、時間でどうやって継続していくかは大きな課題として常に念頭にありましたが、この点は「プロジェクト・アイ」として全社的な取り組みプロジェクトとして結実し、今後の継続性にも一定の目処がついたと思います。

――ホワイト企業に認定されたことでメリットを感じていることはありますか。

社内への影響は大きかったです。周囲から取り組みに意見を出してもらったり、協力を得ていくうちに社内にもホワイト企業認定に対する意識が広がり、前述したプロジェクトへと繋がりました。

社外への告知はまだまだこれからですが、ホワイト企業認定の話をすると興味を持っていただける方も多く、手応えは感じています。

お客様が「ホワイト企業」として成長するお手伝いしたい

――今後の課題や取り組みをお教えください。

各種課題には、プロジェクト・アイを中心に対応していく予定です。まずは「生産性向上」「柔軟な働き方」「人材育成」に注力していきます。それぞれの課題に対してテーマ別にチームを立ち上げて進行していく予定です。

また、社内に留まらず、当社のお客様のホワイト企業認定取得に向けたコンサルティングを進め、私たちが関わるすべての企業様がホワイト企業として成長・発展するお手伝いをしていきたいと考えています。

※本記事は、認定当時(2019年5月)のインタビューをもとに作成しています
 ホワイト財団のインタビューページ

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