現代ヤンキーの仕事観「モチベーションは”地元愛”」「飲みニケーション重視」【現代ヤンキー白書】 | キャリコネニュース
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現代ヤンキーの仕事観「モチベーションは”地元愛”」「飲みニケーション重視」【現代ヤンキー白書】

現代ヤンキーの仕事観とは?

現代ヤンキーの仕事観とは?

地方出身の若者の就労支援「ヤンキーインターン」を行うハッシャダイの白ギャル編集長こと関田知子です!

前回の記事で、時代が変わるにつれて「ヤンキーと言えばこれ」という分かりやすいアイコンが薄れてきており、「ヤンキーと一般的な若者との隔たりが少なくなってきた」という話をしました。

今回はそんな非大卒の若者こと「現代ヤンキー」の仕事観についてお話しして行きたいと思います。

特徴1「東京に出てきても地元愛!」スキルを身に着けて働いていきたい

まず今、どんな仕事に就きたいのかヤンキーインターン生に質問してみました。少し前までは「地方在住の普通の若者」で、なりたいものが見つからなかった彼ら。なので「お給料が良いところ!」とかそういう答えかなぁと思っていたのですが、

「社長のそばで学びたいからベンチャー企業がいい」
「教育環境が整っているところがいい」
「やりたいことをやるためのスキルを学べる職に就きたい」

と意識の高い答えが。就職したい地域としては東京がほとんどで、地元に戻る人が1割程度。ただ「東京でひと花咲かせてから、将来的に地元に戻りたい」という人も半分くらいいます。

地元に戻る人は比較的栄えている地方都市出身者が多く、一方で上京して改めて田舎の不便さを実感した人は東京に就職する傾向があります。それでも働く場所はどこであれ「故郷のためになることをしたい」と思っている人が多いです。例えば、

「実家が農家で元々は農業の仕事をしていた。その時に問題点がたくさんあったからエンジニアになって解決したい」
「沖縄は海に囲まれていて、情報が入ってくるのが遅いから最新の情報を発信したい」

など。「故郷なんて捨ててやる!」というマインドではなく、故郷を想う気持ちがモチベーションになっています。良い形で地元を愛する”ヤンキー精神”が残っているのかもしれませんね。

また、上京して世界が広がったことで、自分の力で故郷の問題を解決したいという思いが明確化しています。前述の彼らは、数か月前まで「エンジニア」という仕事があることも知りませんでした。

地方にいた頃は「なんとなく地元で就職して働く」という選択肢しかなかった彼らが、上京してさまざまな経験をすることで、東京で働くにしろ、地元に戻るにしろ、スキルを身につければ状況は変えられるということに気づいたようです。

特徴2「仕事とプライベートは分けたくない!」飲み会も積極的に参加

インターン生たちと話していると「仕事に対する想いが大きい」と感じることが多いです。仕事とプライベートを大切にする比重ってどれくらいなのかを聞くと、

「仕事とプライベートを分けていない」
「遊び感覚で仕事をしたい」
「好きなことを仕事にできたら楽しい働き方ができるはず」

など、「好きなことを仕事にしたら仕事とプライベートの境目はなくなる」といった考えを持つ人が多いです。会社の上司や先輩に対しても、飲み会やイベントなどの付き合いについても、

「仕事に繋がると思えば行く」
「飲み会は行きたい。コミュニケーションを取れる環境があることで生産性が上がる」

という声のほか、

「社外の方が砕ける。仕事ではない姿の上司を見られるのなら行きたい。ラフに話せる場で仲良くしたい」
「プライベートでもためになる仕事の話をしてくれるのでとても勉強になる」

という声が。また「仲良くなりたいからそういう会は欲しい」という人もおり、「飲みニケーション」についてかなりポジティブに捉えていることが分かりました。

特徴3「意識低い系は休日を楽しみに働く傾向」低い系は”飲み会離れ”しがち?

ただ現在、「若者の飲み会離れ」が叫ばれていますよね。なぜ現代ヤンキーは「飲みニケーション」を重視するのでしょうか?

終身雇用が保証されない今、大切なのは「何をしてきたのか」「何ができるのか」。そのため現代ヤンキーは上司や先輩から学びたいと思う気持ちが強く、世の中に必要とされる人材になりたいと感じている人が多いです。そうなれば将来の選択肢は増えると考えているからです。

飲み会に積極的なのは「プライベートと仕事を分けない」、ある種「飲みも仕事」と考えているからかもしれません。とはいえ非大卒の若者の「現代ヤンキー」が全員こうではありません。いま紹介したのは現代ヤンキーの中でも、意識を高く持っている若者です。

単純に分けられることでもありませんが、現代ヤンキーにも「意識高い系」と「低い系」があり、大半は「意識低い系」です。学ぶことにも働くことにも意欲的ではなく、どんな職種があるかも知らないまま、与えられる限られた仕事に就く。

その中でやりたいことも特に見つからず、興味を持てない仕事を仕方なく、休日を楽しみに働く。稼いだお金を使うことでストレス発散する。そんなサイクルで過ごしています。

これは「現代ヤンキー」に限らず、若者全体に言えることです。オフを楽しみに生きているから上司や先輩に対して「必要以上に関わりたくない」「飲み会やイベントなどの付き合いも業務時間外に時間を取られたくない」と感じているのではないでしょうか。

著者近影

著者近影

【著者プロフィール】関田 知子

株式会社ハッシャダイ 白ギャル編集長

1989年生まれ。幼い頃から出版社に勤める父の影響で文章を書くこと、編集することに興味を持つ。若者の就労支援を行うハッシャダイの、現在の日本社会の構造上、認知されておらず可能性が閉ざされている「よそもので、ばかものな、わかもの」こそ、今後の日本をより良い方向へ推し進める原動力になるという理念に共感し、ジョイン。

体験と選択格差がない社会の実現を目指し、大人や若者へ向けて執筆中。

詳しくはハッシャダイディスカバリーハッシャダイカルチャーハッシャダイツイッターハッシャダイインスタグラムをご覧ください。

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