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自爆しがちな男性の育児参加 妻を苛立たせないために知っておきたい地雷ポイント

自爆しがちな男性の育児参加

自爆しがちな男性の育児参加

男性の積極的な育児参加がうたわれるようになり、一時は”イクメン”なる言葉が流行しました。育児休業を取得した男性は5.14%(2017年)だったそうですが、育児休業をとるだけが育児ではなく、仕事をしていても育児や子育てに参加するチャンスはあります。

僕も三人の娘がいますが、保育所への送り迎え、家事などは随時求められます。男性が子どもの面倒をみるのも今じゃ当たり前になりつつありますが、その男性の育児参加が時に母親たちの逆鱗に触れたり、イライラ地雷を踏んでしまうこともあると思います。いったい、男性のなにが母親たちをイラつかせるのか? 僕が必死に観察し、改善させてきた視点から考えてみたいと思います。(文:ちばつかさ)

男性がどんなに頑張っても妻が満足するということは基本ない

僕の妻にはストライクゾーンがありません。ボールを投げられた時、相手に満足してもらうよう限りなく100%に近い返しをしようとするのが男性の考えなのかもしれませんが、正面から打ち返しても妻が満足するということはありません。

例えば「お皿洗っといて」って言われたら「お皿を洗う」が答えだと思ったら大間違い。「お皿を洗う」の裏側には「私が満足いくような洗い方で、私が満足できるタイミングで、私が満足する終わり方」で遂行しなければいけない。どう考えたってストライクゾーンはそこには存在しません。

ではもし要求に対して完璧にこなしたらどうなるか、というと「完璧すぎて嫌だ」「私って必要?」ってなります。つまり妻が投げかけてくる問題には答えが存在しないのです。さらに何かをするにしても”やってあげている感”を出したらその瞬間ゲームオーバー。旦那が偉いなんてことは絶対にない。男性は支配欲や独占欲からどうしても上から目線で言いたくなることもありますが、手のひらで転がされているのは男だという事実を男性陣は理解する必要があります。

子育ての”いいとこ取り”をする父親たち

子供が小さい時、特に赤ちゃんがいたりすると、家庭内のしんどいことの大部分を担ってくれているのは間違い無く母親です。夜中に起きてはミルクをあげ、自分の人生における自由時間を削ってまで子供のために尽くします。

そんなときに父親は何をしでかすかというと、たまに子どもの様子を見ては、おいしい部分をかっさらっていくのです。赤ちゃんや子供たちの笑いをとり、天使のような寝顔の子供を抱きかかえる。注目を浴びせさせ「パパ大好き」という言葉をもらおうとする。

しかし父親がいない時、悪魔のような声で泣く子供をあやし、ときに叱っては子供に睨まれ、と育児の大変な部分を担っているのはは母親です。それにも関わらず、表面的な育児参加「おれはイクメンだ」と勘違いする男性に女性は開いた口が塞がらないわけです。

男は無力だと自分で認めるからこそ

完璧な人間がこの世にいないように、完璧に育児をこなせる男性なんていません。もちろんそれは母親にも言えることですが、母親が父親と違うところは”私は完璧ではない”と知っているところ。そう思うからこそ完璧を目指し育児や子育てに奮闘するし、悩むし、ストレスやイライラも溜まるのです。

でも父親はそうじゃありません。なにごとも”上手くできていると勘違い”している。だからついつい上から目線になりがちなのです。もちろんすべての人がそうではありませんが、お互いがお互いを理解し認め合っていれば「ありがとう」「ごめんね」などの単純な言葉が出てくるものです。

母親が求めているものは、解決ではなく母親の気持ちに共感しようとする姿勢です。上手くいかないからこそそれを一緒に話したい。その上で一緒に子育てをするという”二人三脚”を求めているのです。

「お皿を洗ってあげたよ」ではなく「うまく洗えてないかもしれないけど。いつもごめんね」という共感。LINEなどで「これどうしよう」と悩みを投げかけてきた時は、解決策を提示するのではなく「うんうんそうだね」と共感する温かさです。すべての人に当てはまることではありませんが、男性はどうしても”おれがやってあげている”と勘違いしてしまいがちです。家族として夫婦としていっしょに冒険をクリアしていきたいと思う気持ちが、”お互いを理解し認め合う”ことに繋がっていくと思います。

筆者近影

筆者近影

【筆者プロフィール】ちばつかさ

柔道整復師、メンタルケア心理士、元プロ野球独立リーガー。東京と福井で投げ銭制の接骨院「小道のほぐし接骨院」を経営しのべ10万人近くの体と心と向き合う。野球経験を活かし都内で”野球を教えない”野球レッスンも運営。【公式サイト】

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