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「管理職を目指せと言われても…」と悩む女性 男性上司のスタイルを無理に真似る必要はない

「管理職を目指せと言われても…」と悩む女性

「管理職を目指せと言われても…」と悩む女性

女性の活躍が叫ばれる今日ですが、会社や周囲に管理職を目指すよう後押しされても戸惑ってしまう女性が少なくありません。

「管理職になれと言われても、どうしたらいいのか」
「そもそも女性への風当たりが強い……」

といった思いを持ったりされています。

今回はそのような思いを持つ女性の皆様が、どのようなポイントに注意をしてマネージャーを目指し、マネジメントを進めていったらいいのかについて考えていきます。(文:働きがい創造研究所社長 田岡英明)

「自分は何のために仕事をしているのか」改めて考えてみる

まずは、現状に於けるキャリアの課題を明確にし、その課題の原因を振り返っていく習慣を作りましょう。人は、日々の忙しい仕事の流れの中で、現在の立ち位置を見失ってしまうものです。地図を見ながら目的地に向かう際にも、現在地がわかっていなければ向かうことが出来ません。先が見えない事やわからないことが不安や課題を生み出していることが多いのです。

将来のキャリアを考える際に、

「今、自分に見えていないものは何でしょうか?」
「何のために仕事をしているのでしょうか?」
「どんな能力を持っていて、どんな能力が足りないのでしょうか?」

といったことを定期的に考えていきましょう。この見えないことや必要なことが明らかとなれば、あとは日々の行動に落とし込んでいくだけです。

「何で女性ばかり」という男性社員のやっかみに怯まない

最近は、女性の活躍を推進する環境が整ってきていますが、一方で、

「何で女性ばかりが優遇されるんだ」
「あいつより俺の方が優秀なのに……」

といった、男性社員からのやっかみが存在するのも事実です。

そのようなやっかみには怯まず、自分の潜在能力を信じていきましょう。

「何をもって、自分の方が出来ると思っているのか?」

多くの場合、男性社員のやっかみは事実ではありません。逆に、これまでの時代では、男性社員の方が優遇されていたと考えるのが自然だったりします。これまで冷遇されていた分を取り戻していくといった考え方を持ちましょう!

自分の強みを活かしたマネジメントスタイルの確立を目指す

前回の記事でお伝えした女性の強み「つながり/謙虚/素直/忍耐/共感/信頼/寛容/柔軟性/弱さ/調和」といったものは、今の時代のリーダーに求められる資質であるとも言われています。

そのような環境変化の中、皆さんとしては女性である皆さんの強みを活かした新しいマネジメントスタイルの構築にいそしんでください。

働く人の価値観や働き方の多様性が広がる時代においては、チームを率いて組織成果を出していくためには、共感力や柔軟なコミュニケーション力といったものが大切です。そのどれもが男性より女性の方が得意である傾向の強いものばかりです。

これまでの男性上司のスタイルを見て、すべて真似しようと思うと、「同じことができるのか」「ゴルフもお酒もやらないしな」といった不安ばかりに悩まされます。

これまで師事した男性上司の良いところは真似ていきたいところですが、基本的には

「現場の部下の変化に気付きやすい。」
「お互いの理解を促進するコミュニケーションを豊富に作ることが出来る。」
「顧客に新しい目線で商品やサービスを提案できる。」

といった女性らしい強みを活かし、”自分ならではのマネジメントスタイル”を構築していってください。

以上、今回は女性マネージャーの心得として、これから活躍していただくためのポイントをご紹介してまいりました。”自分自身の強みを活かしていく”これが、女性に限らず今現在に働いている人に求められる大切なポイントです。自分自身の強みを自己内省により導き出し、自分の人生に活かしていってください。

筆者近影

筆者近影

【著者プロフィール】田岡 英明

働きがい創造研究所 取締役社長/Feel Works エグゼクティブコンサルタント

1968年、東京都出身。1992年に山之内製薬(現在のアステラス製薬)入社。全社最年少のリーダーとして年上から女性まで多様な部下のマネジメントに携わる。傾聴面談を主体としたマネジメント手法により、組織の成果拡大を達成する。2014年に株式会社FeelWorks入社し、企業の管理職向けのマネジメント研修や、若手・中堅向けのマインドアップ研修などに携わる。2017年に株式会社働きがい創造研究所を設立し、取締役社長に就任。

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