5ちゃんねるに先日「パチンコで半月で50万近く溶かしてる。世の中神などいないのか…」というスレッドが立った。スレ主は、ドコモ口座の不正出金トラブルの報道を見て不安を感じ、貯金全額50万円ほどを下ろしたという。

そして「そこからあっという間に手持ち10万になってしまった」と書いている。これは恐らく、貯金を下ろす前に財布に入っていたお金を差し引いても、10万円しか残ってないってことだろう。

タイトルにもあるように、彼はわずか半月のうちに50万円近くを溶かしてしまっている。それだけの期間を毎日打ち続けて一度も冷静になれなかったのもすごいけど、改めてパチンコ屋の、マシンの、金を飲み込むスピードには冷や汗ものだ。

僕なんかは1日で1万円もやられたら、3日目には泣きながら引きこもってしまうけど……。スレ主は「負けがこむと病的にのめり込んでしまう」とも書いており、かなり危険な性分のようだ。

「ここから勝てばチャラだ」と悪魔のささやき

まあ、50万円も負けてしまえば、さすがに人は考えを改めるもの。スレ主の場合も、スレッドを立てた時点で残り手持ち10万円と書いているが、これは自動車保険で使うためのもの。つまり、絶対に使ってはいけない10万円ということになる。

よく踏みとどまったものだと褒めたい。が、ネット掲示板という特性上、そんな彼に対して、もっとギャンブルをするように誘惑する悪魔のような連中が大勢いる。そんな邪悪なる誘いの文面をいくつか紹介したい。

「まだ手元にあるうちは負けてないぞ　ここから勝てばチャラだ」
「まだ10万あるのか。ギャンブルってのは勝ったり負けたりするもんでさ、そこまで負け続けるのも稀だろ。10万使えば20万くらいは帰ってくるんじゃないか？ここで辞めたら50万負け。ひとまず20万くらいは回収してこいよ」
「落ちたら上がるしかないんや。上がろうや」

この励ましてる風の悪意の数々。やっぱり、他人の不幸って面白いのだろう。逆に50万円も勝っている人の話なんかひとつも面白くない。スレ主にはこれ以上ダメージが深くならないように賢明な判断をしてほしいところだ。