感熱紙にプリントできるインスタントカメラに注目 レシートのように写真が消えてしまうかもしれないけど、それも”味”
スマートフォンのカメラ機能も向上を続け、”カメラ”を手にする人は減ったといえる。一方で「写ルンです」やインスタントカメラが、逆にそのアナログさが魅力となり、若者を中心に人気を博している。
“感熱紙トイカメラ”もそのひとつだ。撮った写真をその場でレシート用感熱紙にプリントアウトできるというもの。カラーではなくモノクロでだが、それもまた味だろう。ツイッターでは4月中旬にこのカメラを紹介した投稿があり、ネット上で話題になった。実際にどんなものなのか。
子ども用カメラではあるものの、しっかり撮れる! 動画撮影も可能
感熱紙にプリントできるカメラは一般的に「子ども用デジタルカメラ」の区分で売られていることが多く、おもちゃのようなカラフルな見た目が主流だ。一方、大人向けにおしゃれなデザインで販売されているものもあった。
安いものは6000~7000円で売られており、筆者はアマゾンで購入した。「子供用プリントカメラ」という商品で、説明欄の日本語が不自然で少し怪しいが、翌日には届いた。カメラのほか、替えの感熱紙2ロール、カメラを首から下げるストラップ、ペン、シールなどがついてきた。
使い方は簡単で、電源をオンにして、シャッターボタンを押すだけ。撮った写真はSDカードにカラーで保存されており、画像を選択してプリントボタンを押すと感熱紙に印刷されて出てくる。撮影時に色を変えられるフィルターや、動物に囲まれたフレーム、自分がうさぎになれるようなフレームなどもあった。ちなみに動画撮影も可能だ。
さっそく試し撮りをしてプリントすると、思いのほか色味が薄く印刷された。設定から濃度を最も濃いものに変更して撮影すると、しっかり写すことができた。風景や人物なども撮ってみたが、ちゃんとプリントされている。
モノクロで印刷されているので、ただ普通に撮っただけの写真も、少しおしゃれに見える。子ども向けカメラとされているが、あなどることはできない。ポイントとしてはモノクロなので、コントラストのはっきりしたものを撮影するとよりはっきり写るだろう。
コスパ最強!たくさん撮って楽しめる
筆者はプロモーション割引が使用できたので6800円程度で購入した。これまで普段は、intax miniのチェキカメラを使っていたが、1セット10枚のフィルムが800円ほどする。写真が浮き出るのは楽しいが、安いとはいえない。
しかし、このカメラは感熱紙で、5ロール1000円程度。フィルムの残量を気にせず撮れるのが嬉しい。「どういう感じならもっとはっきり撮れるだろうか」などと考えながら撮影するのも楽しかった。
レシートのように印刷が消えてしまう恐れもあるが、それも味だ。スマホのカメラは簡単に高画質で撮れるし便利だが、ときにはインスタントカメラで遊ぶのも楽しいだろう。