「これをやってると性格が悪くなる」と感じるもの 「ギャンブル」「FPS」「匿名掲示板」
ちなみに、スレッドを立てた人物は思い当たる節として「ギャンブル」を挙げている。うん、間違いない。ギャンブルをやっている人間は9割がた性格が悪い。他人を出し抜く気満々だし、クズじゃないギャンブラーなんて滅多にはいない。
道端に落ちている財布と、パチンコ屋や競馬場に落ちている財布。どっちが持ち主の元に帰ってくる可能性が高いかなんて考えるまでもない。しかし、ギャンブル以外にも、これをやると性格が悪くなる、というものがあるようだ。
ほかにスレッドに挙がっていたのが「ネットの匿名掲示板」。匿名掲示板の利用を続けていくうちに、性格が悪くなったと自覚したネットユーザーの書き込みだ。
匿名掲示板は自分の顔や名前や所属を晒さずに気軽に利用できるが、その気軽さを上手く使えないのが人間なのだろう。匿名であるのをいいのことに、多くのユーザーは日夜誹謗中傷合戦に躍起になっている。
掲示板に限らず、昨今はSNSにもその傾向は飛び火している。まあ、僕も当事者の一員という自覚があるのであまり偉そうなことは書けないんだけど。
介護の仕事を始めてから頻繁にヒステリーを起こすようになった母親
「対戦ゲーム」という書き込みもある。ネット対戦ができるFPSや「スプラトゥーン」、「ウイニングイレブン」など、通信対戦を気軽に楽しめるゲームという声。やってない人にとってはピンと来ないかもしれないが、不思議なことに、本来なら対戦ゲームって仲間内でワイワイ楽しくやれて、とても盛り上がれるもののはず。
ところが独りぼっちで見ず知らずの他人とネット対戦をしていると、びっくりするぐらい攻撃的なプレイヤーに当たることもあるのだ。いちいちチャットで暴言をぶちかましてきたり、それこそネット掲示板に相手を晒したりする者もいる。
人間、暇になるとろくなことを考えないというが、ネット対戦に没頭できるということは、裏を返せばそれだけ暇であるということ。ろくなことを考えなくなるぐらい暇な人間がネットで見知らぬ人間と対戦して、相手にやられたらどうなるか。そう、性格がねじくれるのである。
僕もゲームはするのであんまり「ゲームは害悪」とかいうつもりはないけど、暇な間ずっとゲームをやって対戦相手を叩いてるゲーマーは流石にクズである。
そして意外なところでは「介護」という声も出ていた。いまや日本には欠かせない仕事になっている、介護。もちろん、介護職で働く人の中には立派な人もいるが、ハードな仕事だけに本人がどう思っていようと精神的にはかなりの負担となる。その反動が案外、自分の親しい人に向くこともある。
たとえばうちの母親は、介護の仕事でお年寄りと接しているときは仏面だが、自分の母親、つまり僕の祖母にはすぐに怒鳴り散らす。記憶を掘り起こしてみると、元々出来た母親ではなかったが、介護の仕事をするようになって、家でヒステリーを起こす頻度は間違いなく増えた。それだけストレスが溜まる仕事なのだろう。
とまあこんな具合に、やっていることで性格が悪くなるとされるものって、色々とあるようだ。そういえば最近、仮想通貨にハマッた知人が、以前とは見違えるほどに性悪になってしまったばかりだ。
今回挙げたものはほんの一握りで、人が性悪になるきっかけなんてのは、そこらじゅうにあるのかもしれない。