【聞いてみた】「じゃがりこ サラダチキン味」発売の経緯 「ダイエットの人気食を再現。低カロリーでも低糖質でもないけど好評」
パッケージはサラダチキンを全面に押し出したもので、ひと目見て「サラダチキン味」と分かる。ヘルシーな商品が出たのかと思い栄養表示を見ると、1カップ259キロカロリー。定番のサラダ味(299キロカロリー)とあまり変わらない。
香りも普通のじゃがりこだが、後味がかなりサラダチキン。編集部員3人で食べたら「意外とサラダチキン」「ツナっぽい?」といった感想が出ていた。
咀嚼していると、生地に小さな肉片のようなものが練り込んであることに気づく。食感はサラダチキンそのもので、鶏の旨味がじゅわっと出てくる。成分表示の中に「味付チキンソボロ(小麦・大豆を含む)」と書かれていたので、おそらくそれだと思われる。同商品のサラダチキンっぽさは、この存在が大きいのではないか。
またローソンでは、1月末からカルビーの「ポテトチップス サラダチキン味」も販売している。こちらも、コンソメ風味で後味がほんのりサラダチキンのポテチだ。サラダチキンの再現度としてはじゃがりこの方が高いが、酒が飲みたくなったのはポテチだった。
「一番味のない『プレーン味』をどう再現するかに試行錯誤を繰り返した」
しかしなぜサラダチキンをスナック菓子にしたのか。カルビー広報担当者はキャリコネニュースの取材に、以下のように説明した。
「じゃがりことポテトチップスは開発部署が違うんです。ただ、両製品ともターゲットが女子高生や30~40代の子どものいる女性なので、そうした層に興味を持ってもらえるものとしてサラダチキンが選ばれました」
プレスリリースでは、ダイエットに適していると人気のサラダチキンの味を再現できないかと開発・発売に至った、と説明されている。
たしかにじゃがりこの主成分はじゃがいも。そもそも商品自体が低カロリーや糖質オフを押し出しているものではない。それでもテスト販売を行ったとき、顧客の89%から「おいしい」という反応があったため全国販売に至った。
「開発期間は半年程度でしたが、決まった期間・予算の中で味を表現するのが大変でした。サラダチキン・スモーク味を再現しようとするとただの燻製風、バジル味ならバジル風味となるので、最終的にプレーン味になりました。開発担当は『一番味のないものをどう再現して美味しいと言わせるかに苦心して、試行錯誤を繰り返しました』と話していました」
そう言われると「どうしてヘルシーなものをジャンキーにしたの?」という質問は野暮に思える。まずは食べてみてはいかがだろう。
じゃがりこサラダチキンはほんとおいしい
— ごま塩お化け?? (@sintyou170cm) 2018年4月22日
じゃがりこサラダチキン味ってなに…どこを目指してるの
— ぴかむら@芸カ16 (@pika6ra) 2018年4月22日
シンプルに2度見した、じゃがりこサラダチキン味。
糖質制限の為にサラダチキンを食べる時代に対して逆転の発想で叩きつける。びっくりすら~。 pic.twitter.com/mjrCb4ws6k— ぼのちゃ (@bonotanu) 2018年4月18日