大人が嫌いな野菜2位「セロリ」、3位「モロヘイヤ」、子どもが嫌いな野菜と大差なし 好きな野菜は「トマト」が10年連続首位
8月31日の「野菜の日」に先駆け、タキイ種苗は「2018年度 野菜と家庭菜園に関する調査」の結果を8月9日に発表した。調査は今年7月に実施し、20歳以上の男女600人から回答を得た。
野菜が「大好き」「どちらかといえば好き」と答えた人は86.4%。また、子どものいる人318人に、子どもは野菜好きかどうか聞くと「好き」が63.8%となった。
じゃがいもは8年ぶりにトップ3から陥落 代わって滑り込んだのは枝豆
大人を対象に、自身の好きな野菜を聞くと、1位は10年連続「トマト」(65.8%)だった。2位は「たまねぎ」(65%)」で、3位は過去10年で初めて「枝豆」(60.5%)がランクイン。4位「じゃがいも」(60.3%)は8年ぶりにトップ3から外れた。
以降、「キャベツ」(59.8%)、「大根」(58.5%)、「なす」(55.7%)、「白菜」(54%)がトップ10に入った。トマトのほかに10年連続でトップ10入りを果たしたのは「たまねぎ」「じゃがいも」「とうもろこし」の3種だった。
子どもの好きな野菜1位も「トマト」(46.2%)で、7年連続首位を記録。以降「じゃがいも」(45.3%)、「とうもろこし」(39.3%)、「さつまいも」(38.1%)、「スイカ」(34.9%)、「かぼちゃ」(33.6%)、「きゅうり」「メロン」(同33.3%)がトップ10に入った。
子どもの好きな野菜ランキングは過去7年で大きな変化はなく、甘い野菜が多い傾向だ。大人の場合は「キャベツ」「大根」「なす」「白菜」がランクインしているところに違いが見られる。
子どもの頃は嫌いでも、大人になると好きになりやすいのは「なす」?
大人が嫌いな野菜を聞くと、1位は「ゴーヤ」(27.8%)、2位「セロリ」(27.7%)。このふたつは10年間ずっと首位争いをしている。以降「モロヘイヤ」(18.2%)、「春菊」「カリフラワー」(16.2%)、「ズッキーニ」(11.5%)、「トマト」(10.3%)と続く。
10年連続でトップ10に入っているのは「ゴーヤ」「セロリ」「モロヘイヤ」「春菊」「カリフラワー」「トマト」で、「苦味」や「香味」などの独特の風味や、食感を苦手と感じる人が多いようだ。ただ最も多かった回答は「嫌いな野菜は特にない」(32.2%)で、野菜好きな大人が多いことがうかがえる。
子どもの嫌いな野菜トップ3は「ゴーヤ」(34.3%)、「セロリ」(28.6%)、「春菊」(28.3%)となった。以降「ピーマン」「モロヘイヤ」(同21.7%)、「とうがらし」(20.8%)、「トマト」(20.1%)、「なす」(19.5%)、「ししとう」(17.6%)、「ネギ」(14.5%)と続く。
やはり苦味や辛味、香味の強い野菜が上位に入っている。「ゴーヤ」「セロリ」「春菊」「モロヘイヤ」「トマト」の5つは大人の嫌いな野菜ランキングでもお馴染みの顔ぶれだ。
大人の好きな野菜ランキングではトップ10常連の「なす」が、子どもの嫌いな野菜に入っていることについて、調査を行ったタキイ種苗は「なすは大人になるにつれて好きになる野菜であると言えそうです」とコメントしている。
子どもの5人に1人は「嫌いな野菜は特にない」(21.4%)という回答だった。2016年以降、「嫌いな野菜がない」子どもは2割以上に上っている。