勝間和代、就活ルール廃止に意見 「大企業志向やめればルールは自然に無くなる。学生の意識改革も必要」
現行のルールでは、3月に企業説明会、6月に採用面接の解禁となっている。しかし、実際はそれより前に採用活動は始まっていて、多くの学生が6月を待たずに内定・内々定を獲得している。
経団連の会長は、グローバル競争が進む中で、こうした形だけのルールは時代に合わないと廃止の方針を示したのだ。勝間さんはこれについて冒頭のように肯定した上で、「学生側の改革も必要」と、学生の大手企業志向もやんわりと否定。
「学生が一流企業に大量に応募するため(大企業が)安心してしまい、就活ルールを作って一括採用でいいやとなっている。もう少し危機感がないといけない。優秀な学生が経団連の企業に行かないような風潮を作ってしまえば、自然に(ルールは)なくなると思います」
と、持論を語った。
「知名度の高い人気企業に入ったから幸せという時代じゃない」
そうは言っても、大学を卒業したら少しでも規模の大きな会社に入りたいと願う学生は多いだろう。大企業でしかできない仕事もあれば、福利厚生の充実、ちょっとやそっとの不景気では倒れない安定性も魅力的だ。しかし勝間さんは、「大手企業」や「大卒資格」が、必ずしも人生にとって安泰をもたらさないと指摘している。
武井壮さんも、就活ルールは「いつでも(採用して)良いにすればいい」という考えを話した上で、
「大学が、就職するよりいい、社会で生きていく能力が高まる教育をすればいいわけで。大学も就職を斡旋するような場所じゃなく、起業したり就職に頼らない教育もどんどんするべきだと思います」
など、大学教育のありかたを語った。
フリーアナウンサーの安東弘樹さんは、就活ルールについて「マスコミに関して言えば、ほぼ関係ないというくらい先に始めているし、形骸化極まれりという感じでした」と証言。一方で
「でも今、知名度の高い人気企業に入ったからといって幸せという時代じゃないじゃないですか。そういったことも含めて、僕はこの就活ルール自体が気持ち悪いなというのが本音です」
などと違和感を表明した。
勝間さんは、「やはり大企業志向じゃない就職の仕方を皆がしていくと、自ずとこのシステムが壊れると思います」と、重ねて述べる。「寄らば大樹の陰」とはいうものの、大樹もいつ倒れるか分からない時代だ。何より大事なのは、その時代に応じた「生きていく能力」を身につけることだろう。