マツコさんは意見を求められると、開口一番「これすごい良いシステムだと思う」と感心した。一方、
「だから逆に、これが普及しすぎちゃって、わけわかんない業者がやり出して変な学生が入ってくる問題も絶対起きてくるだろうから、審査が結構重要になってくると思うんだけど」
と心配な点にも言及。「パリピが来たら大変だもんね」と言う株式トレーダーの若林史江さんに対し、「パリピ、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に住むかなあ?」と笑ったあと、「案外パリピの方がその辺さ、奥ゆかしいというか、おじいちゃんおばあちゃんも、パリピだぁと思う(心構えができる)じゃん」と話し、
「逆にパリピに見えない、真面目そうな学生に見えたのに、実は夜中ドンチャン騒ぎするとか、たまにおじいちゃんおばあちゃんの財布から500円取っちゃうとか、というのもあるからさ」
と審査の難しさやハードルの高さを改めて強調した。
また、記事の写真に収まる2人について「たまたまここに紹介されている2人は、この女性なんかちょっとイルカさんみたいだし、絶対悪いことしない人達だと思うんだけど」と女子大生の素朴な容姿をシンガーソングライターのイルカさんに例え、
「その辺(審査)が難しいけど、それさえクリアになれば独居老人なんてめちゃめちゃ多いんだから、すごい良いシステムだと思う」
と力強く絶賛を繰り返した。
高齢者と同居といえば、矢部太郎さんの『大家さんと僕』というほっこり例も
2015年の国勢調査によれば、65歳以上の男性の8人に1人、女性の5人に1人がひとり暮らしだ。こうしたシステムを利用したい高齢の単身世帯は少なくないだろう。
高齢者の一軒家に同居というと、2017年刊行のエッセイマンガ「大家さんと僕」(新潮社)を思い出す。お笑い芸人の矢部太郎さんが、80代の大家さんとの日々を描いて、ほのぼのした面白さが話題となった。フィクションなので楽しさを盛っているとは思うが、孫ほどの年齢差がかえって新鮮な交流と適度な距離感を産み、互いが幸せになっていくようでほっこりした。
マツコさんは、未婚で子どものいない独り身であることを理由に、孤独死や墓守の心配をたびたび口にしているため、単身者目線でも良いシステムに感じたのだろう。本当に互いの人柄が確かで、相性が合えば、非常に良いシステムではないだろうか。