ケフカ、セフィロス、ギルガメッシュ 「全FF大投票」で上位に入った魅力的な悪役を振り返る | キャリコネニュース
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ケフカ、セフィロス、ギルガメッシュ 「全FF大投票」で上位に入った魅力的な悪役を振り返る

画像は番組サイトをキャプチャ

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読者の皆さんは『ファイナルファンタジー』シリーズは好きだろうか。今回は、好きだという前提で話を進めていく。

去る2月29日、NHK BSプレミアムで『発表!全ファイナルファンタジー大投票』が放送された。3時間半近くの番組で、どの作品、どのキャラクターが一番人気なのか。さらにどのBGMがもっとも愛されているのか、といったアンケートの結果が発表された。

特に、好きなキャラクターのランキングについては、当然首位はそれぞれのシリーズの主人公やヒロインがランクインしている。たとえば1位は『FF VII』のクラウド。2位は『FF X』のユウナ、といった具合に、「まあそうだろうなぁ」と思える人気キャラクターが上位に来ていた。

しかし、僕は思うのだ。彼らが人気キャラクターとしてランクインできたのは、彼らそれぞれの魅力も当然だが、作品人気の高さも大きなウェイトを占めている。そしてその作品人気を陰で支えるアクセントとして、やっぱり悪役の存在は欠かせないんじゃないか、と。

今回はこれまでの作品に登場してきた魅力的な悪役たちのことを、少し振り返ってみよう。(文:松本ミゾレ)

ギルガメッシュが自爆して最後のセーブポイントが出現するアツい演出

この番組の人気キャラランキングにも、実は各シリーズの悪役がランクインしている。たとえば惜しくもトップ10入りを逃したが、11位には『FF Ⅶ』でメインの敵だったセフィロスがいる。

長髪でイケメン。秘められた悲劇的な過去を有する上に、同作のメインヒロインであるエアリスを殺害してしまうなど、主人公のクラウドにとってはまさに不倶戴天の敵。クラウドの過去にも深く関わっている。終盤のセフィロスは得体のしれない存在感があった。

ストーリーの都合上、クラウドたちは延々セフィロスの痕跡を追い続けることにもなるし、その後の外伝的な映像作品にも登場するし、関連グッズも山ほど展開されている。まさしく『FF VII』の影の主人公と呼んでもおかしくはないはずだ。

また、人気キャラランキングの16位には『FF V』などに登場したギルガメッシュがいる。彼は同作で諸悪の元凶とされる、エクスデスの腹心……なんだけども、ちょっと性格的に抜けているところも多く貴重なコメディリリーフ役を果たしている。

最終的にはエクスデスに「デジョン」でラストダンジョンである次元のはざまに飛ばされたところを、主人公バッツらと再会。最終的にバッツを助けて自爆したが、この戦闘ののち、轟音と共に本作最後のセーブポイントが登場するのもアツい。

また、ギルガメッシュは以降の作品にもゲストとして登場することも多く、人気の高さが窺える。

ケフカは悪役が主役を食っちゃった稀有なラスボスでは?

それと、個人的に大好きな『FF VI』のケフカも、43位にランクインしていたのも嬉しい。ケフカはボス&召喚獣ランキングでは2位に入っている。彼は同作の軍事大国、ガストラ帝国の魔導研究によって誕生した人造魔導士だが、とにかく情緒が不安定だ。

たまに街中で見かける感じのあぶないおじさんっぽく、そういう意味でも目を引く存在だ。
序盤から登場するが、かなりの小者描写も目立つので、まさか彼がラスボスになると初見で気付く人はそうそういなかったはず。

帝国内でも評価は最悪で、人望も皆無。一時はガストラ皇帝が主人公らを騙すためのポーズとはいえ投獄すらされていた男でもあった。ところが中盤、ケフカは同じ帝国の魔導士セリスに刺され激怒。「ちくしょう」を連発して完全に激昂し、これを止めようとした皇帝に下剋上。そのまま世界崩壊のきっかけを招き、自分は瓦礫が積み重なった塔で神として振る舞うようになってしまう。

まさしく最悪の存在なんだけど、元をただせば帝国の無茶な研究で無理やりそういう性格にされただけで、同情の余地はある。でも、プレイヤーをそんな気分には決してさせない史上最低の立ち回りを連発するこのケフカ。実質的な主人公が誰か明確でない同作では、ある意味で一番スポットをあてられている人物だ。

悪行の限りを尽くしながらも、自分の境遇を引き合いに出して同情を買わせるような素振りだけは一切見せなかったところも素晴らしい。そこを無駄に主張させちゃって、倒した後にモヤモヤさせる敵キャラも、一部の作品にいるので……。

まあ、ここまで一気に色々と捲し立てた感があるけど、まだ書き足りない。ガフガリオンやらユウナレスカやら水のカイナッツォやら、触れておきたい魅力的な悪役は大勢いる。さすがは歴史あるFFシリーズ。とにかく、敵方にもキャラクター面での強い輝きを放つ連中は大勢いるのだ。

幸いにも今は、アーカイブ配信やリメイクで、これまでリリースされてきた作品をもう一度遊ぶ環境も整っている。時間を設けて、再度冒険の旅に出てみてはいかが?

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