「借金800万円を返せ」裁判所から届いたナゾの書類 母に告げられた衝撃の事実とは?
「あなたは実は、私の妹の子供なの……」
男性が母親からこう告げられたのは、2019年のことだった。そのとき男性はすでに33歳。いったい何が起きたのだろうか?
「きっかけは、裁判所から書類が届いたことです。私は祖父のした借金800万円を返せと訴えられているというのです。不思議に思って母に尋ねたところ、さきほどのように告げられました」
――なぜ借金があなたに?
「単純な話で、私は知らぬ間に、祖父のした借金を実母(故人)経由で相続したことになっていたのです」
――なるほど。そういった事情なら、お母さんも経緯を説明しないわけにはいかないですね。いきなり電話で「実の子ではない」と告げられ、すぐに理解することができましたか?
「出来ないです。私を育ててくれたのは、実母ではなく叔母だったのですから」
――実子でないことを伺い知れるような出来事は、ありませんでしたか?
「ありません。写真もありましたし、疑うことはなかったです」
――実のお母さんには、何かあったのですか?
「実母は私を生んだ後、そのまま亡くなったそうです。実父が私を引き取らなかったので、実母の姉である『母』が私を育ててくれたと聞きました」
――実母ではないことを黙っていた「お母さん」へは、どんな思いをいだきましたか?
「最初は何を言っているか理解できませんでしたが、実母には会ったこともなく、育ての母が母親だと思っていますので、特に嫌な思い等は持っていません」
「もし、これが高校生とか大学生の時の年齢に伝えられたら、ショックだったと思いますが、一人立ちしている状態で伝えられたので、今まで育ててくれてありがたいと感じました」
「今も特に変わりなく関係は続いてますが、ただ、母がおおざっぱで私が細かいのでそういった部分で、やっぱ(実子とは)違うのかな、と思うことがありますね」
その後、800万円の借金は「相続放棄」が認められたため、返済しなくてもいいことになったという。それにしても、借金800万円が発覚しただけでも驚きで飛び上がりそうなものなのに、さらに親が別人だと知らされるというのは……。想像を絶するショックだっただろう。それでも変わらない関係を続けられているというのは、結局「仲良い親子」ということなのだろう。
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