「高校時代から、財布を忘れた、財布はあるけど中身がなかった、ということが多々あり、私が立て替えていました。きっちり返すわけではなく、例えば1300円だとして返すのは1000円。端数分は返したことがありません。300円程度、足りないよ、と言うのもせこい気がして、言わずにきました」
多少気になることがあっても目を瞑ってきた女性。しかし大学生、社会人になっても友人の身勝手さは加速していくことになる。
「遠出するときは私の運転、もちろんガソリン代なんてだしません。約束していて、もう私は電車に乗って向かっている段階でドタキャン、そんなことばかりでした」
「高校時代の友人が亡くなったときはMはお葬式にも出席せず。そのときは仕事で行けないんだろうと香典を預かりました。私は地元にいることもあり、その後も命日にはお花やお菓子をもって亡くなった友人の家を訪れていました」
散々振り回された女性。そしてついに女性が絶句する出来事が起こる。
「あるとき、亡くなった友人宅を訪れて手を合わせようと、お葬式に参列できなかったMを誘ったところ、返ってきた返事が香典あげたよね?だからいいんじゃない?でした。こんな人間、友達だと思っていたなんて、自分がバカだったと思いました」
「その後も自分勝手な言動が目立ち、ドタキャン後も悪びれることなく平然と自分が聞きたいことをメールで聞いてきた彼女に、顔もみたくないし口もききたくない、と返しました」
人の気持ちに寄り添おうともしない友人の態度に、堪忍袋の緒が切れるのも当然だろう。
「私何かした?教えてほしい、と返ってきたメールに返信してません。約10年前の話です」
と過去を振り返っていた。何が間違いだったのか、友人が自分で気づき反省していると良いのだが……。