他人の彼氏に「すごくタイプ」と興奮する友人と絶縁するまで 「ああこの人とは分かり合えないと……」【後編】
仲の良い友人が自分の元彼とこっそり付き合っていることを知ってしまったら、どんな気持ちになるだろう。残念ながら、それがきっかけで友情が壊れるケースもあるらしい。
当時、高校生だった東京都の40代前半の女性には、同じクラスに親しい友人Aがいた。女性には他校に彼氏がおり、紹介されたAは「すごくタイプ」と褒めた。Aの発言に少し疑問を感じたものの、それで友情が壊れることはなかった。
その後、高校1年の1月、女性は元彼に別れを告げる。するとちょうどその頃から、A以外の「仲良しグループ」の態度がよそよそしくなった。どうやらAが女性に隠れて元彼と付き合いだし、グループの友人たちには口止めをしていたのだ。しかし、そんなことを知る由もない女性は、別れたあとも元彼と友達付き合いをしていた。
こうして2月14日のバレンタインデーがやってきた。この日も女性は元彼と友人として会っていたが、元彼のほうは女性に未練があった様子。Aには「体調が悪いから会えなくなった」と嘘をついて元カノである女性と会っていたのだ。
これを怪しんだAは女性に「今何してる?」と連絡してきた。隠す理由がない女性は、正直に元彼と会っていると伝えたことで、Aは恋人の裏切りを知ってしまう。しかしAは詳細を言わず、泣いているだけ……。
心底心配した女性だったが、その後、グループの友人と話した際にAの涙のワケを知り、怒りを覚えたようだ。
「私はまんまと利用されていた」と悟り、Aに電話すると…
「その瞬間、今まで『何してる?』と私に連絡してきていたのは、私が元彼と会っていないか探りを入れるためだったんだと悟りました。私はまんまと利用されていたんだと。一番怒りを覚えたのは、何の関係も罪もない周りの友人たちを巻き込み、友人たちに私に対して隠し事をさせ、余計な気を遣わせ疲弊させたこと」
と当時を振り返り、憤る女性。「そんなことなら私に付き合った事実を話してくれれば、元彼とはもう遊ばないのになぜ言ってくれなかったんだろう」とも思ったようだ。確かに、Aが女性に正直に話していれば拗れなかったように思える。
女性は考えを巡らせ、
「おそらく私以外のグループメンバーとだけ秘密を共有し、私を仲間はずれにするためだったのではないか、私のことがとても憎かったのではないかと感じました」
と推測する。Aに憎まれていたと思う理由を女性は書いていないが、思い当たる節があるのだろうか。その後、女性は仲良しグループのみんながいる前でAに電話し、話をした。するとAは、元彼との付き合いを隠していたことについて、「謝るどころか言い訳三昧」だった。
「『私の気持ちも考えて欲しいの』と泣きながら言われ、ああこの人とは分かり合えないと察して絶縁しました。利用された自分のバカさ加減、こんな元彼、友人と付き合っていたことへの情けなさが込み上げました」
Aに加え、Aとの付き合いを正直に言わなかった元彼にも絶望したようだ。
一方で「グループメンバーの友人には感謝しています」とも書いている。騒動以降もAと仲良くしていた1人とは疎遠になったが、そのほかのメンバーとは40代になった今も仲良くしているそうだ。最後に、Aのその後についても明かした。
「Aと元彼はほどなくして別れたようですが、Aはまた同じグループの友人の元彼と付き合い、友人には秘密にするという私のときと全く同じことを高3のときにもしたようで、その話を聞いて絶縁して本当に良かったと思いました」
Aには友人の彼氏が欲しくなるという性癖があるのかもしれない。Aとの友情を続けていたら、また同じことがあったかもしれず、、早いうちに縁を切ってよかっただろう。
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