「結婚祝いを送るのは断念しました」同期から謎に避けられて絶望した女性
友人の言動から良くない方向へ想像が膨らみ、自ら疎遠になることを選ぶ人もいる。愛知県に住む30代前半の女性(素材・化学・食品・医薬品技術職/年収550万円)は、同期入社の女性との間でこんな事があったという。
「『結婚祝いは何がいい?候補はこれを考えてるよ。リクエストある?』と2回連絡を送ったのですが、2回とも『旦那さんと相談してまた連絡するね』との返事。それ以降連絡は来なかったので、しつこくするのもよくないし、結婚祝いを送るのは断念しました」
その後、ある出来事から「彼女にとっては、私は『そこそこ仲良くしてもいいけど、優先順位が低く、後回しにしてもいい人』だったんだなと」と傷心の思いを綴る。(文:福岡ちはや)
彼氏と一緒に結婚報告をしてくれた。それなのに…
もともとその同期とは、ほかの同僚も含めて飲み会や旅行に出かける仲だった。やがてその同期は他県に転勤したが、1年後に個人的に連絡があった。飲食店で待ち合わせると、彼氏と一緒に結婚報告をされたという。女性は当時の胸中について、
「友人の彼氏は私と同じ部署の後輩。付き合ってるのは雰囲気でなんとなくわかっていましたが、その場で祝福しました。1対1(彼氏も含めると1対2ですが)で呼んで報告してくれたのがとても嬉しかったです」
と振り返る。ところがその後、女性にとって「モヤモヤするできごと」が立て続けに起こってしまう。
1つ目は、前述の通り同期に結婚祝いは何がいいか聞いても、明確に返事を貰えなかったこと。2つ目は、同期からグループLINEに集まりの誘いがあった際、女性が「まだ休みの予定がわからないのでもう少し待って」と伝えたにもかかわらず、返事を待たずに取りやめにされたことだ。ほかの同期たちは「別の予定があって行けない」と返信していた。
しかしその後、同期は別の部署の同僚たちと一緒に飲み会をしていたことが発覚した。
「些細な出来事でしたが一気に冷めました」
と綴るように、こうしたできごとから「(彼女は)飲み会も旅行も私と2人きりだったら行きたくない」と捉えた。
「彼女にとっては、私は結婚祝いを贈られると負担に感じる程度の仲」
女性も自分を落ち着かせようと、「ほかの同期は転勤や育休中で会えてないから結婚報告がまだで、私以外の同期と会いたかったのかも。もしくは妊娠して、みんなにまとめて報告したかったのかも」と考えたという。しかし、どうしてもネガティブな想像を止めることはできなかったようだ。
「彼女にとっては、私は結婚祝いを贈られると負担に感じる程度の仲。わざわざ呼んで結婚報告をされたのも『私の彼氏に手を出さないでね』という牽制だったのかもしれない。よくよく思い返すと、個人LINEも私からたまに送るだけで、友人から個人的に連絡が来ることはない」
と同期への不信感を強めていった。最近は、Web社内研修の予定を前に、同期からグループLINEで「みんな一緒の班になれるといいねー。当日はよろしくね」と連絡があったが、女性は「返信する気はありません」と憤る。
「正直、私は今の職場からは全体的に杜撰な扱いを受けているなと思っていたのもあって、1年くらい前から職場の人たち全員と距離を置き始めています。せめて同期の彼女とは仲良くしたかったのですが、もうそんな気持ちもなくなりました。彼女から見たら『(自分が)結婚したら急に冷たくなった。嫉妬しているのか?』と捉えられるかもしれませんが仕方ありません」
もはや職場全体の人間関係にまで絶望している女性。実際に同期がどう思っているのかがわからないだけに、自ら疎遠になるのは惜しい気もする。