“クララが立った奇跡”は「ヨガの信仰のため」 怪しいヨガ団体に心酔する友人と絶縁に至った女性
友人の母は病死で、病院で息を引き取ったという。治療に不審な点があったと感じた友人は、母を亡くしたあとも病院に足を運び、「はっきりした(死の)原因を突き止めたい」と院長と話し合いをしていたそうだ。しかし問題は解決するどころか、どんどんこじれていった。
「(院長は)『うちには責任がない』という言い方で、(友人は)不信感が消えず、弁護士に相談して裁判をする方向で動くこととなりました」
悲しみのあまり、友人が病院の待合室で涙を流していたときだった。謎のヨガ団体の人から
「どうかされましたか?私たちで良かったら話してみませんか?」
と声をかけられた友人は、今までの経緯を話したという。すると「まずは落ち着いて。私たちがついているから」と心理の教育のような話をされ、その影響なのか病院を訴えることを止めたそうだ。その後、友人は謎のヨガ団体に入団した。そして、
「専用のスタジオで老人に体操を教えたり、ラジオやユーチューブに出て……」
と、その団体のヨガの広告塔の役目を受け持つように。「私も入団するように言われました」と女性は打ち明けた。
ヨガのおかげで友人が悲しみを乗り越え、生き甲斐を見出したのならなによりだ。ただ、友人が「アルプスの少女のクララが立った奇跡」について、その団体の「ヨガの信仰のため」と主張し、ほかにも
「戦争を起こさないために、自分たちは命がけでやっている」
と言い出したため、女性は「怪しい」と感じて入団の誘いは断ったという。それが原因で友人との縁は切れてしまったそうだが、女性は「断絶して正解」ときっぱり言い切った。
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