品川駅で「肩タックル」してきた“ぶつかりおじさん”を跳ね返す! 筋トレと農業で鍛えた女性の回想 | キャリコネニュース - Page 2
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品川駅で「肩タックル」してきた“ぶつかりおじさん”を跳ね返す!  筋トレと農業で鍛えた女性の回想

河野さんがJR品川駅で「ぶつかり男」に遭遇したのは10年ほど前の春。日中のことだという。

品川駅は山手線、京浜東北線、東海道本線など複数の在来線に加え、東海道新幹線も乗り入れるターミナル駅で、一年中、混雑している。昼は朝夕ほどではないものの、それなりに混雑していただろう。

こうした駅では、他人にぶつからないよう人の流れに従って歩くものだが、その男はそれに逆流する形で歩いてきた。

「160〜165センチで50歳くらいの中肉。スーツではなくラフな服装でした。その辺のお父さん、おじさんと言う感じです」

意外なことに見た目はどこにでもいる「おじさん」だった。

「みんなおじさんを避けているので、私も避けようとしたとき、おじさんが軌道を変えて私に向かって肩タックルしてきました」

急に方向転換されたら避けようがない。

農作業と筋トレで鍛え上げ「そこそこ筋肉がありました」

すると意外な結末が明かされた。

「しかし吹っ飛んだのはおじさんのほうでした」

河野さんは身長が155センチと小柄であるものの、当時の体重は62キロ、服のサイズはLサイズという「ぽっちゃり体型」だったそう。さらに、「そこそこに筋肉がありました」と付け加えた。

「私は当時、農作業をしていたので普段から重いものを持って運んでいました。野菜の入ったコンテナは15キロ、堆肥や肥料の袋は20キロにもなります。筋トレもしており、60キロくらいの友人や兄弟をお姫様抱っこしてウォーキングしていました」

そのため、普通体型の男性にぶつかられたくらいではふらつかないという。男は自業自得だが、自分より小柄な相手に突き飛ばされて驚いただろう。その後どうなったのか。

「おじさんは尻餅をつきそうになるのを堪えて後退。私のことをすごい顔で睨んでいました。何か言われるかと構えていましたが、おじさんは舌打ちをして睨みながら去っていきました」

思いがけず「ぶつかり男」を撃退した河野さんは、鍛えた体を活かし、現在は介護職員として働いている。「90キロまでの人ならおんぶをして歩けます」と胸を張る。

なお巷では「ぶつかりおじさん」だけでなく「ぶつかり女」もいるようだが、河野さんは自身の経験から最後にこう語った。

「ストレス発散で弱い相手を見つけて体当たりする人は、いつか自分に返ってきます。ぶつかってもその一瞬しかスッキリしないでしょうし、相手に訴えられたら終わりです。ストレス発散には筋トレをおすすめします」

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