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“ぶつかりおじさん”は最短距離で歩きたい!? 二度遭遇した153センチの女性が「ライン」を感じた出来事

画像はイメージ

意図的に体当たりしてくる “ぶつかりおじさん”に渋谷駅で遭遇し、「なんでぶつかったんですか?」と聞いてみた、という30代女性を以前、取材した。おじさんは「お前が! ライン!」と意味不明な回答をしてきたそうで、女性は不思議そうに語った。

「床に特にラインらしきものはありませんでした。おじさんの言うラインが何を指すのか全くわからないですが、きっと彼には何かが見えていたのでしょう……」

おじさんの主張する「ライン」とは一体、何なのか――。すると埼玉県の40代男性から次のような投稿があった。

「ラインとは走行ライン、線があるわけではありません。『一番タイムが出る短距離の通り道』のこと、私も各駅で走行ラインがあります、おじさんはそれを塞がれたので怒ってるのです」

目的地までの最短距離の道を「ライン」と言ったのではないかという指摘だ。キャリコネニュース編集部の筆者はこの解説になるほど、と妙に納得した。というのも最近、“ぶつかりおじさん”に二度も遭遇した。振り返ると、いずれのおじさんにも「ライン」があったのかもしれない、と思えた。(文:めり〜な)

「わざと当てたな」と直感的に思った

昨年末に、覚えている限りでは初めて”ぶつかりおじさん”に遭遇した。場所は都内の新木場駅で、休日の夕方だったが、たいして混んでいなかった。

改札を出た直後のことだ。前方に向かってまっすぐ歩いていたら、おじさんが右斜め前から近づいてくるのが、なんとなく視界に入った。そのまま筆者の右側にある改札に入るかと思いきや、おじさんは目の前まで来て、筆者に全身を思い切りぶつけてきた。当たった左肩だけでなく、衝撃が全身を走った。もし、おじさんが目測を誤り、ぶつかったのなら、互いの左肩が軽くぶつかるくらいで済んだだろう。だが、そんな程度の衝撃ではなかったから、「わざと当てたな」と直感的に思った。

とにかく急なことで、おじさんの顔は見ていない。すぐさま振り返ると、おじさんは一番端の改札を通った後だった。後ろ姿は白髪が多めで60代くらいに思えた。身長は170センチほどあり、筋肉質のがっちりとした体格だった。

対して筆者は身長153センチで体重42キロと小柄だ。だが自宅マンションでは6階までエレベーターを使わず階段を上り下りしているから、足腰はそれなりに強い。ヒールのない靴を履いていたことも幸いした。ぶつかられてもよろけることはなく、おじさんもかなりの衝撃を感じたと思う。

左肩がしばらく痛かったが、なぜぶつかられたのか、自分に落ち度があったのだろうか、と妙に気になった。寄せられる投稿を見ている限りでは、“ぶつかりおじさん”の被害者は背が低い女性が多いようだ。筆者も身長が低いから舐められ、ターゲットにされたのか、と思うと、とても悔しかった。奇抜な容姿だと避けられるという話も聞くが、筆者はかっこいいヒョウ柄のコートを着ていた。服装の効果はなかったようだ。

その後、乗り換えた電車の中でも、ぶつかられた時の映像を脳内で何度も再生してみたが、狙われた理由はわからず仕舞いだった。だが前出の投稿を読んで、このおじさんは一番端の改札を使いたくて、そこまでの最短距離を歩いていたら、その「ライン」上に私がいたのだ、と思うと腑に落ちた。

すれ違いざまに耳元で「邪魔なんだよ」

2回目はぶつかり“未遂”で済んだが、同じく「ライン」を感じた出来事だ。

先週金曜日の21時頃、近所の歩道でのこと。通行人が少なく、道幅もかなりあったが、筆者は右端を歩いていた。すると70代くらいの小柄なおじいさんが、バスを降りるところが見えた。

おじいさんは車道側から、道を横切るように筆者のいる右端に向かって早足で斜めに歩いてきた。筆者は避けようとしたが、右側には植え込みがあり、これ以上は詰めようがない。するとおじいさんは、筆者の左肩に触れるかどうかという距離まで接近してきて、「邪魔なんだよ」とすれ違いざまにボソッと言った。「おまえ邪魔なんだよ」だったかもしれない。

それは、まるで心の声が漏れ出たかのような微かな声だったが、ほぼ耳元で言われたのではっきりと聞こえてゾッとした。振り返るとおじいさんは、進行方向、左に曲がり、住宅の敷地内に入って行った。

このおじいさんにも「ライン」があったのだと思うと、合点がいく。できるだけ最短距離で歩きたいという気持ちは理解できるが、言うまでもなく、人がいたら避けるのが常識だ。「ライン」はあってもいいが、ぶつかりの言い訳として「ラインがある」は、通用しないだろう。

“ぶつかりおじさん”が話題になる前からこういう身勝手な人はいたのだろう。常に気を引き締めておかなくては、と改めて心に誓った出来事だった。

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