その同僚は、女性にスーパーの仕事を紹介してくれた友人でもあった。
ある日の休憩時間、その友人と一緒になった。当時、友人は妊娠しており、体調がつらそうに見えたという。そこで女性は「できることは手伝うから、いつでも言ってね」と声を掛けた。少しでも力になれれば、という思いやりからの言葉だったはずだ。ところが、返ってきた言葉は冷酷なものだった。
「途中で子ども殺したあんたには私の気持ちはわからんじゃろ」
突然こう言われて、女性はショックで言葉を失ったようだ。
「答えたくなかったので返事しなかったのですが、聞こえてなかったと思ったのか、もう一度同じことを言われました」
中絶した事について、同僚は既に知っていたようだ。女性が自ら話していたのだとすれば、同僚を信頼してのことだったろう。妊娠中の辛さがあったとしても、それを易々と裏切られたのだから女性が絶句するのも頷ける。
深く傷ついた様子で、その後の顛末をこう語った。
「子ども好きなのですが、その人の子どもはかわいく思えなく、もう友だち付き合いはやめました」
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