高級車ディーラーで「お子さんを乗せないで」と貧乏人扱い→別の店で即買いした男性の復讐劇【後編】

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高級ブランド店などを訪れる際には、それなりの服装をしていないと嫌な目に遭うかもしれない。群馬県の60代男性(自営業)は平成元年、当時24歳でTシャツに短パンというラフな格好で高級外車ディーラーを訪れた。
しかし店員からは挨拶もなく、見積もりを頼もうとすれば「お子さんは乗せないでください」と冷たくあしらわれる始末。さらに、子供のために展示されていたミニカーを買おうとすると「800円ではなく、8000円ですよ」と、金がないと決めつけられ、屈辱的な扱いを受けた。
「子供に車(ミニカー)は買ったけど、実車は絶対ここでは買わないよ」
と捨て台詞を吐いて店を出たが、話はここで終わらなかった。(文:篠原みつき)
【前編はこちら】Tシャツ短パンで高級車ディーラーに行ったら「800円ではなく、8000円ですよ」 男性が忘れられない塩対応
慌てて追いかけてきた店員に「ここでは買う気ないです」
男性が隣の駐車場に停めてあった愛車に乗り込んだ瞬間、事態は急変した。彼が乗っていたのは、当時入手困難とも言われ、車好きなら誰もが憧れる日産の「R32スカイラインGT-R」だったのだ。
子どもを車に乗せてドアを閉めると、先ほどの営業担当が走って追いかけてきた。
「袋に入れたカタログと来店記念のノベルティを持ってきました。『ぜひお持ち帰りください』営業の顔をじっと見ていると、やっちまった感が表情に出ていました。その後すぐに店長らしき人も出てきて、子供用のノベルティを袋に入れて持ってきました」
店長らは慌てて取りすがったようだが、男性はきっぱりと断った。
「先ほど言いましたが、ここでは買う気ないです。〇〇(別の正規ディーラー)で買います」
そう告げると、そのまま車を出した。その直後に向かった別のディーラーでは、同じTシャツ短パン姿でも丁寧に対応され、案内の女性が息子の靴を脱がせて車に乗せてくれたという。愛車を見られていたようではあったが、店側の誠意に納得し、その場で実車の購入を決めた。
納車後、男性は驚きの行動に出る。さっそく新しく買った高級外車に乗り、息子と例のディーラーへ行くと、強烈な嫌味を放ったのだ。
「最初購入したのはワインレッドのミニカーでしたが、今度は実車と同じガンメタリックのミニカーを購入、すぐに出てきた店長と営業ににっこり笑って『〇〇はパワー・ハンドリング・乗り心地、最高ですね』と告げて店を出ました」
それ以来、その店には一度も行っていないという。
もちろん、高級車を扱う店側としては、商品を守らなければならない事情もある。当時20代でラフな服装の男性を「冷やかしの若者」と警戒してしまったのも、無理はない側面はあるだろう。
だが、人は見かけによらないもの。逃がした魚の大きさに、店員たちは悔やんでも悔やみきれなかったことだろう。
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