家族旅行中、猛スピードの軽自動車に「若気の至りで思わずクラクション」 今度は進路妨害が始まり「警察に通報しよう」→現行犯逮捕

画像はイメージ(AIで作成)
あおり運転が社会問題化して久しいが、まだその言葉すらなかった時代から、危険なドライバーは存在していた。
埼玉県の40代男性(年収550万円)は、20代の頃に経験したという、家族旅行中での恐ろしいトラブルを振り返る。
20年以上前、栃木県へ家族旅行に行ったときのことだ。男性が運転し、片側1車線の追い越し禁止道路を目的地に向けて走っていると、突然右すれすれを猛スピードで軽自動車が追い越していった。(文:篠原みつき)
「通信員から『絶対に車から出ないよう』に指示され、警察の到着を待ちました」
驚いた男性は、反射的に行動してしまった。
「接触しそうなほどすれすれだったため、若気の至りで思わず抗議のクラクションを鳴らしてしまいました」
すると軽自動車は突然急ブレーキをかけ、男性も思わず急停車した。「まだ『煽り運転』という言葉がなかった時代です」と語る男性。自己防衛のために車のロックを確認し動向をうかがっていると、軽自動車は道路のど真ん中に停車して動かない。
脇をすり抜けようとすると、進路をふさいで妨害してきたという。同乗していた家族も怖がり、男性自身も初めての経験に恐怖を感じていた。
「『……警察に通報しよう』父がそう言いだしたので、私も賛同して携帯で110番通報しました。相手の車種とナンバーを伝えると、通信員から『絶対に車から出ないよう』に指示され、警察の到着を待ちました」
しかし、通報しているのが見えたのか、軽自動車は急発進して猛スピードで走り去って行った。
だが、恐怖はこれで終わらなかった。少し時間をおいてから車を走らせると、どういう動きをしたのか、今度は左の側道から飛び出すように軽自動車が現れ、進路をふさがれたのだ。
「運転手が窓を開けて何か怒鳴り始めました。60歳くらいのスキンヘッドの男性で、妙に目が血走っていたようにバキバキだったのは印象に残っています」
パトカーが追跡を開始!「あっという間に2台の姿は見えなくなり……」
いい加減イライラしてきたという男性は、窓を開けて「警察に通報した」「もうすぐ到着する」と伝えた。すると軽自動車は再び急発進して走り去り、その直後に男性の車を追い越してパトカーが追跡を開始したという。田舎道のため、あっという間に2台の姿は見えなくなり、男性一家はそのまま目的地へと向かった。
最初の観光地で「散々な目に遭ったな」と家族と話していると、知らない番号から着信があった。電話の主は、その地域を管轄する警察署だった。
「先ほどの車が赤信号を無視して逃走しようとして、自損事故を起こしたことと、詳しくは教えていただけませんでしたが、他にも問題があり現行犯逮捕したとのことでした」
男性は「おそらく暴れて公務執行妨害だったか、聞き取れない怒鳴り言葉に血走った目、もしかすると薬物なんかをやっていたのかもしれません」と推測する。詳しい事情は不明なままだが、わざわざ連絡をくれた警察署の職員や、警察関係者へは感謝の気持ちでいっぱいだったという。
「『逮捕して身柄は拘束しましたので、安心してご旅行を楽しんできてください』と言っていただいたことは本当に安堵し、うれしかったです」
せっかくの家族旅行で思わぬトラブルに巻き込まれてしまったが、警察の迅速かつ丁寧な対応によって、その後の旅を安心して楽しむことができたようだ。
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