市橋さんは家に住んでいた時、家の必要性を疑い始めた事をきっかけに、実験的にアドレスホッパーを始めてみたという。
「家があると惰性で帰るじゃないですか?それを無くしてみると『今日はどこに行こうかな?』『週末ここ行ってみよう』って気持ち的にアクティブになれるのでいいなって思った」
アドレスホッパーになったことで日常に変化が生まれ、気持ちが上向いたそうだ。
他のアドレスホッパーの男性は家を持たない生活をする上で「女性系と税金系はめちゃくちゃ気をつけている」と明かす。家がないと納税していないと思われるため、実家に住民票を置いて税金を払っているという。アドレスホッパーは「大人になってもクラス替えを定期的に起こしている感じ」で、様々な人間と流動的に交流できる点が魅力だと挙げる。
これを聞いたマツコさんは
「特定の濃い人間関係に収まってしまうところを、常に『はじめまして』的な状態を作っている感じだ。新しい仕事の価値観も含めて、すごい新しいことをやられている」
と関心を寄せていた。「アドレスホッパー」という言葉にマツコさんは最初、刹那的に日々の楽しさを追いかけて生きる人達なのかと思っていたようだ。しかし、「意外と面倒くさいことをしながらやってるんだなって思った」と、細かい事にも気を配りながら生きている様子に驚いていた。
能動的な気持ちを持ち続けるためにアドレスホッパーになった、ホッパー歴2か月の男性は、今の生活を「結構しんどい」と明かす。毎日泊まる場所を探さなければいけないことが億劫で、早くもアドレスホッパーを続けることが負担になってきたようだ。
これにはマツコさんも「悪いこと言わないから、早いところ家借りな」とバッサリ。やはり、向き不向きがハッキリ分かれる生き方なのだろう。