デリバリーだと4000円だが、テイクアウトにすると2640円になる。筆者宅からドミノまで徒歩5分のためお持ち帰りで注文した。ドミノはお持ち帰りだと1枚のみでも割引、2枚購入すると1枚無料になるが、同ピザは対象外となる。
受取時間に店鋪へ行くと、カウンターには見たことのない大きさの箱が。普段食べるMサイズ(直径23センチ)の約2倍なので当然だが、思わず笑ってしまった。店員さんも「ですよね、大きいですよね」みたいな顔していた。
今回のピザメンバーは食べることが好きな筆者と友人2人。最初は大きさにはしゃいでいたが、家に到着して蓋を開ける頃には「大きいね」「すごいね」という言葉しか出なくなっていた。
筆者宅のテーブルは奥行きがちょうど40センチメートル。パソコンも使えるし、勉強をすることができる大きさだ。改めて40センチの大きさを実感した。
いざ対面して気づいたが、このピザの売りは「1キロのチーズ」。つまり1キロのチーズしかのっていないのだ。ピザ一面のチーズと茶色い焦げ目がそれを物語っている。
味付けがチーズでしかない、タバスコやケチャップを用意するといいかも
いつものピザだと、比較的サクッと1ピースを切り取ることができるが、今回は切り分けようとしても溶けたチーズが中々切れずに伸び続ける。ピザを「つまむ」というより、「つかむ」といった感じだ。
1ピースもこれまた大きい。直径40センチもあるのに、8ピースカット。アメリカ映画でしかみたことがない1切れだった。お箸で食べた。味は、チーズだった。モッツァレラのミルクのような味が口内に広がる。
何口食べてもチーズだ。私はいま、念願のチーズの海に溺れている。しかしすぐに唇がてかてかするほどの乳脂肪分の油。3口くらいで「これは暴力だ」と感じた。まずい訳ではない。飽きてきたのだ。味付けがチーズでしかないのだ。
余談だが、オーソドックスのピザ生地は好きではない。しかしこのピザに限ってはハンドトスでよかった。分厚い生地を食べていると、「チーズ以外の食感がする!」とテンションが上がった。
大量のチーズや一口目の味わいには感動したが、これを食べ続けるのはキツい。筆者は計2ピース、友人は3ピースで箸を置いてしまった。ちなみに冷めたピザはレンチンさせてチーズをトロトロにさせると美味しさが復活する。こまめなレンチンを勧めたい。
ニューヨーカー1キロウルトラチーズのいいところは、なんと言っても特別感や非日常感だ。少人数で食べきろうとするのではなく、最低4人集めて食べたほうがいい。完食は出来なかったが(保存して翌日に食べきった)、「1キロチーズピザを食べた」という達成感、幸福感はすごい。
恐ろしいのは、まったくもって「一度食べたからもうゴメン」という気持ちにならないところだろうか。今思い返してもアツアツのチーズは魅力的だし、今度はタバスコ、ケチャップ、ピザソースなど味変調味料を用意すれば余裕な気がしている。また食べたい。