この日は朝食を控えめにし、開店直後のお店へ入った。席について「カレーうどんカツ丼」をオーダーすると、店員の「カレー丼いっちょう!!」という元気のよい声が店内に響いた。
注文から6~7分ほどで、お目当てのメニューが運ばれてきた目の前に現れた「カレーうどんカツ丼」には、どんぶりからはみ出さんばかりのチキンカツとうどん、薬味のネギ。主張がすごい。
うどんの量は半玉ほどで、汁ではなくキーマカレーとなっている。この下にはごはんがあるはずだが、席に運ばれた段階でお米の存在は確認できない。
最近では糖質ダイエットをはじめ、炭水化物を控える風潮があるが、このメニューはそんなトレンドに真っ向から逆らっている。カレーうどんもカツ丼も好きだが、この2つを組み合わせるとは。異色の組み合わせに圧倒されてしまった。
うどんはぼってり、一方チキンカツは専門店らしく「サクッ」とした衣で魅力的
まず、キーマカレーうどんを口に入れると、舌にピリッとした辛さが感じられた。うどん全体にしっかりと絡みついている。味にムラがない。激辛ではないが、それなりには辛い。暑さでバテ気味のときに食べると元気が出そうだ。。
うどんは、正直に言ってコシはなく、ややぼてっとしている。人によって好みが分かれるだろう。チキンカツはとんかつ専門店らしく、サクッとした衣が魅力的だ。箸でつかんだときの生じる「サクッ」という音を聞いて食欲が一気に増した。
さて、米はどこにあるのか? カレーうどんを箸でどけてみると、発見! カレーうどんの下にあるため、白米はカレーをいい感じに吸っている。ごはんだけを食べようとするものの、うどんもついてきて、米とうどんを同時に食べるまさかの展開が訪れた。
チキンカツは、テーブルに置いてあるソースをかけるのもいいが、筆者はカレーを少しずつ肉につけていただいた。柔らかな肉のチキンカツにピリ辛のキーマがマッチするのだ。
4つの味が織りなす美味しさがクセになる一杯 なお、ごはんは通常のカツ丼と同量
カレー、うどん、チキンカツ、ごはん。異色かつ聞きなれない組み合わせに最初は戸惑ったが、食べ進めているうちに不思議と違和感が消えた。それどころか、「次はどの組み合わせで食べようか」と考えながら食べることに楽しさを覚えていた。
4つの味が織りなす美味しさがクセになる一杯だった。チキンカツの油分とキーマカレーを吸ったごはんを箸でかきこみ、完食した。
ちなみに、ごはんは通常のカツ丼と同じ量入っているので、かなりボリュームはある。結構食べ進めているつもりでも、まだ半量も終わっていないときには驚いた。税込637円でこれだけの満足感が得られるのは、お得だろう。
販売期間 は、6月21日~1か月程度。国内の「かつや」で販売されている。在庫がなくなり次第終了とのことなので、ちょっとでも気になった方は食べてみることをおすすめする。筆者はもう一度食べたい。