キャリコネニュースが 2月15日に配信した記事「年収1100万円の30代男性『結婚相手に求める収入は400万円前後。妻が無収入だと子育てや老後の不安が尽きない』」が、ネット上で話題となった。記事では年収1000万円前後の比較的高収入の男女から寄せられた「結婚相手の理想の年収」を紹介している。
とりわけ注目を集めたのは、年収1100万円の30代男性が「年収400万円前後の女性」を希望していたことだ。男性は、
「結婚相手の収入はすべて預貯金としたい。自分の稼ぎだけで節約せずとも生活できるが、相手が無収入では子どもを授かることや老後の暮らしに対する不安が尽きない」
と胸の内を綴っている。ガールズちゃんねるではトピックが立ち、さまざまな意見が寄せられた。(文:篠原みつき)
「あとは家事育児分担してくれれば完璧」
トピック内のコメントは、「そりゃそうだ」「いいんじゃない」と、男性の希望を肯定する人が多かった。
「当然。同レベル同士の方がうまくいくよね」
「どっちも正社員で、夫の給料で生活して妻の給料はすべて貯金って理想的だよね。しっかりしてるいいことだと思う」
「うちの夫もそれ位の年収だけど、同じく専業主婦はNOと言われましたね」という声もあるように、いつ何が起こるかわからない時代、妻も少しは稼いで欲しいという男性の気持ちを汲む人が目立った。
ただ、多くの女性が「あとは家事育児分担してくれれば完璧」など、但し書きも入れている。
「家事や育児に協力的なのかしら? そこが一番気になる。年収1100万なんてそれなりに激務じゃない?家事や育児に協力する時間ある?」
など、多くの人が家事・育児問題に疑問を呈していた。収入の少ないほうが時間があるとみなされ、家事を丸投げされるという意見も出ていたが、こんな声もある。
「うちは旦那1200万で私、育児時短中で400万(フルタイム600万)だけど、家事に割ける時間はどっちも同じくらいだよ」
「家事なんて機械頼みだよ。金あるんだから」
収入額と家事時間は関係ないし、パワーカップルならではの解決策があることをさらっと提示していた。ある程度の収入を妻に望むなら、夫も家事・育児を担うのは当然という認識で結婚しているのだろう。逆に、「家事育児をしてほしいという理由で夫にパート程度を望まれている」という人も多かった。いずれにしても「女性も働く」は当たり前になっているようだ。
正社員女性の平均年収、400万円台は40代から
一方、トピックには「お金がない人は婚活もままならない時代ですね」「200万もいきませんすんまへん」など、肩を落とす人たちも。女性の非正規雇用が珍しくない昨今、20~30代では年収400万円には程遠い女性のほうが多いだろう。
パーソルキャリアが2020年12月に公表した「女性の平均年収ランキング2020」によると、正社員女性の平均年収は20代で321万円、30代で377万円、40代で403万円となっている。年収400万円の女性を希望する男性は、40代女性も視野に入れるべきだろう。しかし、「この人の社内結婚ならそのくらいの収入の女性がゴロゴロいるのか」と、環境の良さに気づく声もあった。確かにその通りかもしれない。
今回、年収1100万円男性がある程度肯定されていたのは、自分の高収入に加え比較的実現可能とも思える額だったから、ということもうかがえた。話題になった記事では他に、年収900万円の30代男性が「年収850万円」を女性に求め、「自分と同じくらい稼いでもらいたい」と希望していたが、これには「まさか相手の女性は20代で、とか思ってないよね?」と、一気に批判的なツッコミが入っている。