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家族だからこそ、時には素直になれないこともあるだろう。しかし一生に一度の晴れ舞台では、誰に対しても朗らかに接してほしいものだ。投稿者の30代女性は、実の兄から結婚式の招待を受けた際の、あまりに無神経な一言が忘れられないという。電話口で告げられたその一言とは、次の通りだ。
「結婚式するけど、○○(投稿者の名前)も来る?まあ来たいなら来れば?」
乗り気でないその態度は、「まるで飲み会に呼んでない友達が強引に来たがっている」ようだったと振り返る。「来てほしくないってこと?」と女性が戸惑っていると、電話の奥から母親の呆れる声が聞こえてきた。(文:湊真智人)
「来て欲しいんだけど、でしょ~」母の助け舟も虚しく…
女性によれば、兄は昔から「真面目一筋」で「極度のムッツリ」だという。そのため自身の恋愛事情はおろか、好きなアイドルさえも「絶対に教えてくれませんでした」と書いている。それは親に対しても同様で、
「彼女がいること、結婚しようと思っていることも、2人で挙式の場所と日程を決めてから事後報告として話してきたそうです」
と限界まで秘密にしていた。だが式を控え親に報告を済ませたときに、妹の女性にも連絡するよう言われたのだろう。しかし先述のぶっきらぼうな誘い方に呆れた母は、
「そこは『来れば?』じゃなくて『来て欲しいんだけど』でしょ~」
と口添えをした。しかし兄は
「いや、○○は遠いから……他に予定もあるだろうし……」
とブツブツつぶやくだけだった。実際女性は、住まいから地元まで「片道6時間」かかり、「お金も時間も一苦労」と、こぼす。だからといって、実の妹が欠席するなど常識的には考えられない。そのため
「何で招待客のはずの私が『お兄ちゃんの結婚式、私も行きた~い』なんて言わなきゃいけないの??と内心モヤモヤしましたね」
と複雑な思いを抱えていた。それでも兄の性格は昔から変わらず、妹の女性が「下手に出て促してあげるのは日常茶飯事」と割り切り、電話では
「家族のお祝いの席だからね!”普通”は兄妹の結婚式には出席するんじゃない?どっちでも良いって言うなら出席したいけどそれで良いんだよね?」
と皮肉を込めつつも明るく振る舞い、出席を決めたということだ。
「ご祝儀は多めに包んだしプレゼントも贈りましたよ」しかし…
結婚式当日は多くのゲストが出席し、新郎の兄は「幸せそうな」様子だった。それを見た女性は「喜ばしい」と感じる一方で、普段の顔と「ずいぶん違うなぁ」と違和感も覚えていた。
しかしそうした不快感は表に出さず、むしろ女性は努めて笑顔を保っていた。その理由をこう語る。
「兄の無礼さにイライラはしましたが、私もいい大人なので、ご祝儀は多めに包んだしプレゼントも贈りましたよ。何より、あんな兄と結婚してくれた奥さんの晴れ舞台を笑顔で迎えてあげないと可哀想だなと思ったので」
新婦への気遣いを忘れず、親族としての務めを果たした女性。しかし式後に兄への心情が変わることはなかった。
「ただ、それからは基本何をするでもなく疎遠ですね。親は『お兄ちゃんは極度の照れ屋だから』とか、『ずっと真面目君でやってきたから』と受け入れているようですが、私は一生に一度の晴れ舞台にさえ『来れば?』なんて投げやりに言われる存在なんだと思って内心冷ややかです」
人生の節目である結婚式でも、実の妹をぞんざいに扱った兄の姿にひどく失望したようだ。投稿末では、「新しい家庭で和やかにやっているならそれでいいです」と半ば諦めつつ、複雑な心境をこう吐露している。
「それにしても、遠く離れても程よい距離感で、家族としてやっていると思っていたのに……。人ってなかなか変わらないものですね」
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