女性がひとりで生きにくい国、ニッポン! 出産・結婚せずに暮らす選択肢を確立すべきだ | キャリコネニュース - Page 2
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女性がひとりで生きにくい国、ニッポン! 出産・結婚せずに暮らす選択肢を確立すべきだ

個人の幸せあっての社会

個人の幸せあっての社会

6月1日放送の特集は「シングル女性」。番組では計画的にマンション購入した独身女性の例や、非正規雇用や低収入でも住宅ローンを組みやすくなっている現状、同居生活する親友同士が「近居」して生活を楽しむ人たちなどを紹介しました。

女性は結婚し、夫の収入で食べていく――。そんなモデルにはまらない女性が生きる姿が映し出されています。視聴者からはこうした例に共感の声がある一方、番組内容が与える悪影響を懸念するメッセージが60代の方からありました。

「ただでさえ結婚しない女性が多いる昨今、その風潮を煽るかのような番組はやめてほしいですね。少子化がますます進んでいくのではないでしょうか」

確かにテレビ番組の影響をまともに受けてしまう人、勘違いする人は一定数います。結婚や出産、子育てに否定的な考えを持っている人の中にも、メディアから発信される目先の気楽さを煽った情報に惑わされている人がいるかもしれません。

しかしイノッチは、このメッセージに納得しなかった様子。難しい表情で「少子化が進むんですかね、こういう番組やることによって。べつに勧めてるわけではないと思うんだけど…」とした上で、こう主張しました。

「少子化が進んでいくのは、それ(シングル女性の増加)だけが理由なんでしょうか?」
「それより今、ホントに辛いとか、1人でどうしようって不安を抱えた人たちが、どうやって生きていくかっていうことも大事だし」
「常識って時代によって変わるものだから、それよりも、1人でも多くの人が幸せになって欲しいですね」

「あんたの年金はうちの子が」と言われた有働アナ

人が置かれた状況は、人それぞれ。個人の幸せを考えれば、人の人生を他人が「どうすべき」ということもできません。「1人でも多くの女性が幸せになって欲しい」というイノッチの言葉に、番組には称賛のメッセージが寄せられていました。

「イノッチの意見に感激しました。シングル=少子化って決めるのはやめてほしい。結婚して子供が出来ない方もいれば、経済的に諦める方もいる。シングルでも産む人はいます」(40代)
「井ノ原さんの意見に賛成です。女性であり、一人の人間として自分の人生をどう生きるか、自分で選ぶことは個人の自由です。女性は子どもを産む機械ではありませんから」(30代)

ツイッター上でも「あああ、いのっち優しい! いのっちがMCでつくづくよかった!」「もうほんと、愛が深い人だよね…さすが、ってなったよね」と感激の声があがっていました。

積極的な意思でシングルになった人ばかりでもありません。40代のシングル女性の有働由美子アナウンサーも「少数派なので声高には言えませんが」とした上で、複雑な胸のうちをこう明かしました。

「(シングルというと)必ず『少子化はあんたたちのせいだ』とか、『あんたたちの年金はうちの子どもがやるんだ』ってことを言われるから、声高にほーらとは言えないですけども、だからって生き方を『どうなの?』って言われるのも、また難しい…」

阿佐ヶ谷姉妹「ありがたい世の中になってきた」

ゲストの40代シングル、阿佐ヶ谷姉妹の渡辺江里子さん(お姉さん役)は、相方と同居しながら心地よい暮らしを送っていますが、「40代の独身女性2人が、6畳一間のそんな狭い部屋で暮らしてるなんてどう考えてもおかしい」と言われることもあると明かします。

「それが肩身の狭い思いとか、ほんとに間違ってるのかな(と悩む)だけじゃなく、親も含めて理解してくださるってことのありがみがあったりとか、それでもいいんじゃないと選択肢として言ってもらえることが、ありがたい世の中になってきたのかなと思います」

いたずらに「結婚しない風潮を煽る番組」であれば、不快に思う気持ちも分かります。しかし夫との死別や子どもの独立などが理由で、シングルで生きる可能性は誰にでもあります。様々な生き方を認め合い、多くの人が幸せに生きられる世の中にしたいものです。

あわせてよみたい:アラフォー未婚男性は「こじらせ気味」

 

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