男性はパチンコ歴30年。生活を苦しめるような借金をしている訳ではない。そのため「パチンコに使った総額は1億円弱、負けた額は1500万円くらいになるが、何となく自分をごまかし続けている」という。
「パチンコをやめたいと思う時は、財布に入れたお金を使い切ってしまった瞬間。帰り道でもすごく後悔する。ネガティブな感情に精神的に参ってしまうことも。『もうやめよう。取り返せるはずがない。こんな人生で良いはずがない』と思うのに、自然と足がパチンコ屋に向かっている」
仕事が終わると緊張の糸が一気に切れ、ストレスからパチンコをしたくなるという。また、使う金額を決めていても守ることができない。一度スイッチが入ると歯止めがきかず、最後の小銭を使い切るまでやめられない。男性は「いつのまにか自分の心の声がかき消され、次の千円札が飲み込まれて行く」という。
「特殊景品を介した換金だけは禁止したほうが良い。もはや遊戯ではない」
最後の千円札で大逆転した経験も少なくないことから「都合よく奇跡を信じてしまう」と男性は述べる。一方で、将来への不安も感じているという。そろそろ定年退職を控える身。年金生活になってもパチンコを続けていれば、たちまち生活が立ち行かなくなるだろう。
「現状ではパチンコが非合法化される気配はない。しかし、最悪の無限ループを断ち切るために、特殊景品を介した換金だけは禁止したほうが良い。金にならない景品では、誰もパチンコなどやりはしないだろう」
男性は「パチンコの何が面白いのかといえば、当たればあぶく銭が手に入るからだ。もはや遊戯ではない」とも書いている。
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