「収入が増えれば幸せになれるか」といえば、そうとは限らない。全国平均をやや上回る世帯年収800~1000万円のキャリコネニュース読者からは、さまざまな家族関係の不満が寄せられている。都内の40代前半男性(その他/正社員)は世帯年収900万円。男性は、自分のみの収入で妻と子ども3人を養っているため「今後が不安でたまらない」と弱気だ。さらに、
「妻が働かない。働いたとしてもかなり面倒なことになりそう。離婚したいくらい」
と心情を明かす。経済的には余裕でも、家族間のすれ違いがあれば、針のむしろにいるようだろう。群馬県の60代前半男性(メーカー系/正社員/世帯年収850万円)も家族関係の悩みを打ち明ける。(文:大渕ともみ)
「私は63歳のマスオさんです。ずっと家族から虐げられています」
婿養子の男性は、現在の生活については「子ども2人は独立し、妻と義母の3人暮らしをしています。地方都市在住で家庭菜園とガーデニングに精を出し、週1回ゴルフをする生活です」と説明。現役リタイアを目前に控え、「夫婦ともに厚生年金を満期納付し、老後の資金繰りがつきました。負債もありません」と順風満帆に見える。しかし、
「金融資産を妻が開示してくれません。唯一把握しているのは、2人の退職金額だけ」
と妻に対する不信感を告白。「妻が家族みんなの通帳残高を管理していますが、私が最も少額です」と自身の立場の弱さを嘆いた。また男性は8年間の海外駐在をしていた時期があるが「家族は一度も駐在先に来てくれませんでした」と振り返り、
「私は63歳のマスオさんです。ずっと家族から虐げられています」
と悲しみを綴っている。
「労働時間の長い夫は”疲れた”が口癖」
福岡県に住む40代前半女性は、IT・通信系の企業で契約社員をしている。夫婦共働きで世帯年収900万円を稼ぎ、1人の子どもにも恵まれた。「分譲マンションに住み、車を1台所有。年に一度は旅行もする」と語り、一見すると問題なく暮らしているように思えるが、
「労働時間の長い夫は、身体の休まることがないせいか『疲れた』が口癖」
と嫌悪感を示す。また女性は「美容室の頻度を4か月に一度に減らし、スーパーの値引き品を購入している。車も10年ほど乗っているが、もう少し乗るつもり」とリアルな生活感を明かし、どことなく”節約疲れ”を匂わせる。「平均世帯年収を超えても裕福とは思えない」と本音を口にした。
ほかにも、神奈川県の40代前半男性(流通・小売系/正社員/世帯年収1000万円)は、
「妻も私もバブル崩壊後の70年代生まれ。親には『油断するな』と言われながら育てられた。これまで金銭に困ったことはないが、不安を煽られたおかげで使うことができない」
といい、親の刷り込みに抗えない自分を嘆いている。
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