熊本県の40代男性(600万円/職員・正社員)は
「ドラッグストアや激安スーパーで買った缶コーヒーを会社に持っていきます。会社の自販機の半額以下の金額です。1日2本飲むので毎日100円以上の節約になっていますよ」
と節約術を綴っている。缶コーヒーをスーパーやドラッグストアで買うだけで、一か月あたり2000円~3000円の節約になるのはかなり大きい。その一方、
「昔から靴とマッサージ代にはお金を掛けるようにしています。 足に疲れがたまりやすいので履き心地が良いニューバランスの高めのスニーカーを愛用しています。 それとマッサージで体をほぐして健康を維持するためにお金を掛けています」
とも語っている。お金の使い方にメリハリつけ、健康的な生活を意識しているようだ。
ファイナンシャルプランナーの篠田尚子さん(楽天証券経済研究所)は次のように解説する。
〈自分なりにお金の使い方にメリハリをつけるというのはとてもよい心掛けです。毎日の缶コーヒーも、人によっては無駄な出費と捉えるかもしれません。しかし、その出費が惰性に因るものではなく、日々の息抜きのために最低限必要な金額と思えるなら、決して無駄とは言えません。ポイントは、目的があるかどうか。その出費が「なんとなく」のルーティンになっていないか、一定周期で自身の行動を点検するクセをつけると、無駄な出費を抑えられます。
また、健康維持のためにお金を掛けるというのは、一種の投資と言い換えることもできるでしょう。ここでもやはり、「惰性的にならない」というのが1つのポイントです。例えば、健康維持のために通っていたマッサージの効果が薄れてきたと感じたら、思い切って別の健康維持方法を探す。こうした行動の積み重ねが、無駄をなくすこと、そして、節約に繋がります。〉