年収300万円でいうと、ボーナスなしで単純計算して月25万円。各種税金や社会保険料を引くと手取りは20万円ほどになる。年240万円ほどが「所得」となるだろう。
単身か子どもかいるか等によって必要額は変わるので一概には言えないが、国民生活基礎調査(2017年)によると、世帯所得の中央値が442万円のため、現役世代で300万円以下はつらいだろう。トピックには、住宅購入どころか子どもや2人目をあきらめた人もいた。
他にも、親の年金が微々たるもので介護費用を負担し、
「自分の老後のためという余裕もありません。働けなくなったら アウトだなと思いながら日々過ごしてます」
と半ば諦めの境地を語る人も。こうした状況の人は少なくないだろう。
注目を集めたのが、
「4人家族、小学生の子どもが2人居て、世帯年収140~150万円ぐらいです。 旦那が働けなくて、死にそうです」
と訴えた人だ。月収11万円の内訳を明かしていたが、公営住宅の家賃が1万2000円という安さだった。つまり住居費を抑えることで凌いでいるようだが、4人家族では相当厳しい暮らしになると思われる。生活保護を受けることはできないのだろうか。なんでそんなに低いの?と理解できない人もいたが、これには「皆が皆、健康で働けるわけじゃないの」と諭す声があった。
「田舎も大変」と不満止まらず 「子供が大学行くなら仕送りもいる。3人いたら3人に仕送り」
他方、「超ど田舎、米や野菜・魚などがいただける」とした人は、子どもがいないから普通に生活できているとしていた。しかしこれは少数派で、「田舎だからって生活に余裕はない」と、と不満を訴える声がひっきりなしに入入っていた。
「よく田舎なら生活余裕でしょ、都会は~とか言われるけど、一人一台車必要だし、スーパーも値段が安いわけでもないし、子供が大学行くなら仕送りもいる。3人いたら3人に仕送り」
「車は一人一台は当たり前なのにガソリン代も高いよ。都会行くとガソリン代の安さにびっくりするもん」
もちろん地方でも高収入の人はたくさんいる、とする声はあったが、このトピでは「車の維持費は台数×駐車場代など結局都会と変わらない」、「競合店が少ないためスーパーは値段が高い」、「人口が少ないと公共料金や私鉄の値段も高い」など、不満は挙げればきりがないようだった。
最低賃金の引き上げは、最も高い東京都は1013円、次いで神奈川県が1011円と初の1000円超えが話題となった。しかし引き上げ後も700円台にとどまる見込みは17県で、地域格差を縮めるには至っていないのが実情だ。