GMOあおぞらネット銀行は9月11日、ビジネスパーソンの老後資金に関する調査2019に関する調査結果を発表した。調査は今年7月にネット上で実施し、20~49歳のビジネスパーソン1000人から回答を得た。
現在の預貯金学を聞くと、「100万円未満」(27.7%)が最多。「0円」と回答した人を含めると36.5%が預貯金学100万円未満となった。「300万円~500万円未満」(12.9%)、「500万円~1000万円未満」(12.3%)なども回答がみられ、平均額は695万円となった。
平均額を年代別にみると、20代は「452万円」、30代は「682万円」、40代は「952万円」となった。また、自身を「お金のセンスがある」と回答した人は平均878万円、「ない」は579万円で、299万円の差が見られた。
資産運用の上手そうなキャラ、ドラえもん・出来杉君・スネ夫が上位に
資産運用をしている人は、40代男性が53%で最多となった。一方、最も低かったのは20代女性で28.9%となった。資産運用を行っている人(410人)に聞くと、最も多かったのが「株式投資」(43.7%)。次いで「投資信託」(35.6%)、「外貨預金」(28.3%)、「確定拠出年金(iDeCoなど)」(20.7%)、「FX」(12.0%)と続く。
資産運用を行っている人の資産の年代別平均合計額(不動産を除く)は、20代764万円、30代1280万円、40代1428万円となった。
資産運用が上手そうだと思うアニメキャラクターを聞いた。1位は「江戸川コナン(名探偵コナン)」(56件)。同社は「数々の難事件を解決する頭脳明晰なコナン君に、資産運用能力の高さを感じる人が多いようです」とコメントしている。
2位以降、「ドラえもん(ドラえもん)」(43件)、「ナミ(ONE PIECE)」(22件)、「出木杉英才(ドラえもん)」(18件)、「両津勘吉(こちら葛飾区亀有公園前派出所)」(13件)、「骨川スネ夫(ドラえもん)」(12件)「フグ田サザエ(サザエさん)」(9件)、「夜神月(DEATH NOTE)」(7件)と続く。
“老後2000万円問題”で2000万円貯められそうな人は3割程度
金融庁が公表した、老後は公的年金以外に2000万円が必要となる報告書が話題になった。この「老後2000万円問題」を知っている人は83.8%。老後資金として「2000万円貯められると思う」と回答した人は33.4%にとどまった。
また老後2000万円問題の話題を見聞きした人(838人)で、「老後の生活資金に対する考えが変わった」という人は53.5%。しかし、見聞きして以降に何か行動した人は21.8%にとどまった。
どのような行動をしたかを聞くと、最も多かったのが「収入を増やす手立てを考えた」(33.9%)。以降、「支出を減らす手立てを考えた」(29.5%)、「資産を増やす手立てを考えた」(24.6%)、「ねんきん定期便を確認した」(23.5%)、「節約をはじめた」(23.0%)と続く。
全員に、老後の生活資金は最低いくらあれば安心かを聞くと、「1000万円~2000万円未満」(22.4%)、「2000万円~3000万円未満」(21.0%)、「3000万円~5000万円未満」(17.8%)に回答が集まりまった。
平均額は3462万円で、金融庁の試算で提示された”2000万円”の約1.7倍となった。年代別にみると、20代3109万円、30代3552万円、40代3725万円と、上の年代ほど、必要資金を多く見積もっていることがわかった。