COUXUは5月18日、「東京オリンピックに対する海外の反応調査」の結果を発表した。調査は4月に実施し、メキシコ、フィリピンを中心にアジアや欧州、北米、南米の21か国、計104人から回答を得た。
東京オリンピック開催の賛否を聞くと、賛成(53%)と反対(47%)がほぼ半々に分かれた。
無観客開催では「本物のオリンピックを経験できない」
賛成派に理由を聞くと、「選手を常にコロナ感染のリスクが低い環境下で守ることができるなら賛成です」(フィリピン、20代)、「東京での新型コロナ感染状況が大丈夫であれば進めるべきだと思います」(メキシコ、30代)などと条件付きで認める声が目立った。
一方、反対派からは
「選手の健康なしには東京オリンピックは成り立たないからです」(フィリピン、20代)
「コロナをコントロールできるような状況になるまでは延期すべきだと思います」(メキシコ、30代)
といった声が寄せられたほか、中には「リモート要素を入れて、かつ地域的な開催なら可能かもしれない」(カナダ、30代)、「大勢の観衆下でないオリンピックでは本物のオリンピックを経験できないと思います」(アメリカ、20代)など代替案を提案したり、複雑な気持ちを吐露する人もみられた。
「もし行けるとしたら東京オリンピックに行きたいか」という問いに対しては、3人に1人が「行きたくない」(34%)と回答。このほか「行きたいがコロナでは無理」(30%)、「行きたい」(25%)などと回答が分かれる結果になった。
「行かない」派からは、
「日本は危険だしアジア人や外国人への偏見があるから行かない」(フランス、30代)
「日本人の多くはまだ摂取してないから日本は危険」(アメリカ、30代)
などと日本を危険視する声が目立った。
東京で何を買いたい?1位は「日本食」
続いて「もし東京に来たら何を買いたい」と聞くと、最多は「日本食」(31%)だった。次いで「土産(日本特有の物)」(25%)、「日用品」(19%)、「機械類」(12%)などと続いた。
回答者からは、
「私は日本食が好きなので、ラーメン、餅、天ぷら、そばを食べたい」(フィリピン、20代)
「保存がとても効くので、カップラーメンを買って帰りたい」(ドイツ、20代)
「オランダにないアジア圏のスキンケア化粧品と食料品が欲しい」(オランダ、20代)
などの声が寄せられた。もし東京オリンピックを機に大勢の訪日外国人がやってくれば、大きな経済効果をもたらしそうに感じる。
ところが、コロナ禍における自国の状況を聞くと、
「生活必需品を買う等以外は家にいなければなりません」(フィリピン、20代)
「3月から家の中に基本います。州でのロックダウンが一定の間隔で発令されています」(カナダ、30代)
「経済の状況が不安定です。私は新型コロナで職を失いました」(メキシコ、40代)
といった声が寄せられた。