BBCのツイッターアカウントには「700ドル? ドライクリーニングのみ可の服だったら、1週間に最低でも3回は洗う必要があるよね、誰が着るの?」「頭が資本主義に毒されているんじゃないの」など、高すぎるという趣旨のコメントが多数寄せられていた。フェイスブックでも同様だ。
「アルマーニの制服を着たら教育の質が上がるの?そんなことないよね」
「着ると頭を良くしてくれる特別な制服なの?」
「裕福な家の子ばかりじゃないんだから、この選択はなしだ」
校長が昨年秋に出した文書では、アルマーニの標準服を着ることによって「きちんと装う事の大切さ」や「きちんと折りたたんでから遊びに行くとか、背もたれに掛けておくといった一手間の大切さ」を教えられると主張していたが、海外の人からもこう指摘されているように、標準服導入による「服育」の効果は疑問の残るところだ。
一方で、自分の場合はもっと高かったと言う人もいる。
「末っ子をイギリスの小学校に行かせたとき、もっとかかったよ。布も縫製も良くなかった。毎年新しくジャンバーを買う必要もあった」
「正直なところ、うちの子供の制服と体操着を合わせるともっと高かった」
子どもの通う学校が私立か公立か明かされていないため比較は難しいが、上には上がある、ということだろうか。
校長「標準服導入の方針は変えない」
「学校が、経済的に豊かな生徒だけを望むのならいいんじゃない」などの肯定的な意見は少なかったが、「今や多くの子どもは標準服以上の値段のスマホを持っているんだから、制服だって買えない事もないはず」という意見には、「いいね!」が数件ついていた。
泰明小の校長は2月9日に開いた会見で、今春入学の新1年生からアルマーニの標準服を導入する意思を変えていないと発表している。価格は、すべてそろえると男子で8万244円、女子で8万5428円になるが、ベストやセーター、ソックスなどは任意購入で、シャツ・ブラウスは市販のもので代用しても良いとされている。