ACジャパンのサイトによるとCMは、「日常生活のなかに待ち構えているドラッグの罠を描き、軽い気持ちで覚せい剤に手を出すことの恐ろしさをアピール」する、中高生をターゲットに作られたもの。30秒ほどで、小嶺容疑者は同級生にドラッグ(覚せい剤)を勧める女子学生役で出演していた。
小嶺容疑者扮する女子学生は図書室の机で、他の女子学生に「これあげる」とドラッグを見せびらかす。「なにこれ」「知ってる。これ痩せるやつでしょ」と言う女子学生たちに「ちょっとやってみなよ」とそそのかし、数人にドラッグを渡す。
3日後、廊下で小嶺容疑者を見つけた女子学生たちは「ねえねえ、売ってよ」「ちゃんとお金払うからさ」と笑顔でドラッグをねだるが、1か月後には緊迫した様子で
「いくらでも払うから」
「ねえお願い、無いとまじでやばいんだよ」
と薬を求めるように。ドラッグを使用した学生のうち1人は3か月後、正体の分からない人物に道端で「お願いしますなんでもします。あれがないとだめなんです」と懇願するようになっていた。映像は「友達のふりをして、ドラッグは近づいてきます」という一言と共に、小嶺容疑者が映し出されて終わる。
ネットでは今回の逮捕に、「CMやってたのに手出したってこと?」「何の皮肉だろうか」などと驚きが広がっている。