個人経営の歯科医院にパート勤務している神奈川県の40代女性(年収300万円)は、経営者である院長と患者の双方に憤りを感じている。
「このご時世に『患者さんが減ったら収入が減るから』とガンガン患者さんを入れるので、診療室も待合室も密。待合室には立って待つ人がいるほど。院長も問題ですが、患者さんも少し考えて行動してほしいです」
経営を考えると患者を受け入れ診察し続けるしかないが、そうするとコロナの感染リスクは高まる。医療現場で働くスタッフにとってはストレスの溜まる環境だ。
滋賀県の40代男性(事務・管理/正社員/年収450万円)は、政府の対応だけでなく、出歩く人々にも不満を抱いている。
「これだけ医療が崩壊しているのに、無責任に出歩く神経がわからない。自分や家族が感染したら『今の医療体制の状態だと病院で診てもらえないかも』と想像しない無責任な人が多すぎて、もう笑うしかない」
緊急事態宣言対象地域では、酒類を提供する飲食店などに休業要請が出されている。その一方で、屋外での”路上飲み”や対象地域外の飲食店への”越境飲み”が問題になっている。男性は「無責任な行動で感染したなら病院の受け入れをやめる・罰金を取る・ロックダウンするなど、厳しい措置をなぜしないのか?」と訴える。
「政府は対策が甘すぎる。遅すぎる。だが感染が減らないのは政府だけの責任ではない。無責任に出歩く者にも責任はある。飲食店は政府ばかりでなく、そういった者にも文句を言わないと」
男性は、世界と比べ感染者数がはるかに少ない日本を誇りに思っていたが、最近は「『自分さえよければ』という者が多すぎて、日本人として本当に恥ずかしい限り」と幻滅している。
「すべてを犠牲にして五輪だけは開催する魂胆が腹立たしい」
緊急事態宣言が延長される中、7月に開催予定の東京オリンピックに関しても、さまざまな声が寄せられている。
「オリンピックの中止を早く宣言してほしいです。頑張って自粛しても、オリンピックでまた台無しになるかと思うと、自粛したくなくなります」(東京都/50代前半/女性/その他/パート・アルバイト/年収300万円)
外出や外食、移動が制限される中で、大々的に行われるオリンピック。「人流抑制」と言いつつ、海外からも人が集まるオリンピックが開催されることに、複雑な気持ちを抱く人がいるようだ。
茨城県の30代男性(運輸/契約社員/年収200万円)は「毎年楽しみに参加していた大型イベントを、緊急事態宣言によって奪われました」と語る。
「そのイベントは昨年から休止状態が続いており、業界は風前の灯火。滅亡寸前状態です。それにもかかわらず、すべてを犠牲にして五輪だけは開催する魂胆に、腹立たしさを覚えています」
また、イベントの会場使用中止令に対する損害賠償運動が立ち上がったため、男性は「すぐに賛同署名しました」と言う。
さまざまなイベントが休止や縮小を求められ、我慢を続けている人がたくさんいる。「オリンピックが開催できるのなら、ほかのイベントもできるのでは?」と感じる人がいても不思議ではない。
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