「最も危険な職業」と「最も安全な職業」トップ10 米調査 | キャリコネニュース
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「最も危険な職業」と「最も安全な職業」トップ10 米調査

仕事検索サイトのCareerCastは、米国における「最も危険な職業」と「安全な職業」のリストを発表しました。7月22日付のCNBCにフレッド・アンベール氏がレポートしています。

このリストは労働環境や給与、ストレスなどを含むキャリアの様々な側面を独自に調査し、米国労働統計局の給与成長率と年平均給与のデータを加えて作られています。まず、米国で最も危険な職業に挙げられたのは以下の通り(英語アルファベット順)。なお米労働統計局は、2013年に米国で仕事中に死亡した人の数を4585人と推定しています。(文:夢野響子)

パイロットは危険な職業

パイロットは危険な職業

1.航空機パイロット

1000人以上の乗客を、時速800キロ以上で輸送する責任のある仕事です。仕事中の死亡者も10万人中50.6人と高いです。年収中央値は9万8410ドル(1ドル=124円で約1220万円)と高いのですが、2022年までの推定成長率はマイナス1%で将来性は低いと見込まれています。

2.動物の飼育係

動物の予測不可能な行動が最大のリスクです。年収中央値は1万9970ドル(約248万円)、2022年までの推定成長率は15%と見込まれています。

3.建設労働者

建設現場や作業には危険がつきもの。年収中央値は2万9160ドル(約362万円)、2022年までの推定成長率は25%です。

4.救急士

人命を救うため、道路を高速で走行したり危険地域にヘリコプターで赴いたりするリスクがあります。年収中央値は3万1020ドル(約385万円)。2022年までの推定成長率は23%です。

5.軍人

戦闘や被災地に送られ、想像を絶する危険に直面します。年収中央値は2万1664ドル(約269万円)。2022年までの推定成長率は不明となっています。

6.消防士

森林火災や燃える建物に飛び込むことも必要です。年収中央値は4万5250ドル(約562万円)、2022年までの推定成長率は7%です。

7.トラック運転手

仕事中の死亡者は、10万人中22人と高いです。道路安全保険協会によると、米国の高速道路死亡事故の1割が大型トラックとの衝突だとか。年収中央値は3万8200ドル(約474万円)、2022年までの推定成長率は11%です。

8.木こり

政府統計によれば、仕事中に亡くなった人の割合は10万人中91.3人と非常に高く、すべての職業の中でトップとなっています。大型機械や落下破片、遠隔地での作業が危険な環境を作り出します。年収中央値は3万3630円(約418万円)、2022年までの推定成長率はマイナス9%です。

9.保護観察官

暴力的な重罪者に対処する潜在的な危険があります。年収中央値は4万8190ドル(約599万円)、2022年までの推定成長率はマイナス1%です。

10.警察官

すべての職業の中で、負傷や疾患率が最も高い職業の一つです。年収中央値は5万6980ドル(約708万円)、2022年までの推定成長率は5%です。

では逆に、最も安全な職業にはどんなものがあるでしょうか。

数字の仕事は安全で高給

数字の仕事は安全で高給

1.会計士

この職業で困難なのは、会計検査のみでしょうか。年収中央値は6万3550ドル(約789万円)、2022年までの推定成長率は13%と見込まれています。

2.アクチュアリー(保険数理人)

ビジネスの将来のリスクを分析をする仕事ですが、業務は安全です。年収中央値は9万3680ドル(約1163万円)と高く、2022年までの推定成長率も26%と将来性ありです。

3.役員秘書

この職業の負傷率はわずか0.3%。役員のためのタスク管理はストレスになりえますが、職場環境は非常に安全です。年収中央値は5万1270ドル(約637万円)、2022年までの推定成長率は17%と見込まれています。

4.歴史家

仕事の大半は研究が中心です。年収中央値は5万2480ドル(約652万円)、2022年までの推定成長率は6%です。

5.人事マネージャー

業務の監督はストレスになるかもしれませんが、安全な職業です。年収中央値は9万9720ドル(約1239万円)、2022年までの推定成長率は13%です。

6.数学者

安全なだけでなく、多くの企業が高度な分析研究を採用するようになり、多くのビジネス機会が望めます。年収中央値は10万1360ドル(約1259万円)、2022年までの推定成長率は23%です。

7.医療記録技術者

日本にも「診療情報管理士」という資格があるようです。年収中央値は低いものの、最も安全な職場環境です。年収中央値は3万4160ドル(約424万円)、2022年までの推定成長率は22%です。

8.レクリエーションワーカー

記事によれば、多少の肉体労働は伴いますが子どもと過ごす安全な仕事、とのこと。福祉関係にも同様の仕事がありそうです。年収中央値は2万2240ドル(約276万円)、2022年までの推定成長率は14%です。

9.統計学者

数学者同様、高い需要のある安全な仕事です。年収中央値は7万5560ドル(約939万円)、2022年までの推定成長率は27%です。

10.テクニカルライター

工業技術の専門的な内容の文章を書くオフィスワーカーです。年収中央値は6万5500ドル(約814万円)、2022年までの推定成長率は15%です。

以上、求職者の参考用に作られたリストということですが、ここで分かるのは、危険な仕事だから給与が高いとは言えないことです。

(参照)The most-and least-dangerous jobs in the U.S.(CNBC)

あわせてよみたい:人事の本音「労働条件ばかり聞いてくる学生は願い下げ」

 

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