妊娠・出産退職者を引き止める「柔軟な働き方」 中小企業でも許容していいのでは?
女性にとって、妊娠は人生の一大事。会社勤めをしている女性は、仕事を続けるか辞めるべきか悩む人も多いだろう。自分としては続けたいと思ったとしても、職場の雰囲気がそれを許さないところもあるかもしれない。
女性向けコミュニティサイトの「ガールズちゃんねる」には「妊娠したら仕事辞めますか?続けますか?」というトピックが立ったが、「妊娠を機に勤めを辞める派」と「妊娠しても働き続ける派」がほぼ半分に分かれて拮抗していた。
「辞めても戻りやすい職場」は女性にとってありがたい
「辞める派」からは「専業主婦」に憧れる意見や、「周りに気を使わすなら辞めます」といった意見があがった。職場の理解があれば仕事を続けるが、冷ややかなまなざしに囲まれてまで仕事を続ける気はないという人もいるようだ。
一方で「辞めない派」からは「夫婦共働き」をしないと生活できないといった経済的な理由のほか、「仕事が好きなので」といった意見があった。
そんな中、意外と多かったのが2つの選択肢をミックスした「一度辞めて復職する」というパターンだ。妊娠が分かった時点で会社を辞めて、出産と育児に専念した後、タイミングを見て仕事に復帰するというやり方だ。
「一度やめますが、実績があれば戻れる仕事なので、そのうち再開しますね」
「復帰しやすい職なので辞めます!スパッと辞めて、時期見て復職が一番ベストだと判断したので」
復帰するタイミングは、子どもの性格によっても変わってくるという人も。「育てやすく一日一緒にいて苦にならないタイプの気質の子なら入学まで専業。きつかったら、預けて働く」という人もいた。辞めても戻りやすい職場なら、女性の選択肢はだいぶ広がる。
「在宅勤務OK」なら辞めずに働き続けられる人も
会社を辞めずに仕事を続けるが、働き方を変えたいという人も。例えば会社から「在宅(勤務)にしてもらって続ける!」といった方法だ。会社がテレワークを認めない場合には、会社を辞めてフリーランスになるという人も。
「時間はかかりましたが、後々のことを考えて在宅フリーランスになりました。手に職があると少し安心」
この投稿者は、出産後も仕事を続けることができているので「まあ良かったかな」と語っている。独立後には収入が会社員時代の2~3倍になったという。
大手企業の中には、退職者の復職を奨励したり、在宅勤務が可能な環境を整えたりするところが増えている。中小企業でも人手不足の中、仕事をよく知る人材を引き止めるために「柔軟な働き方」を許容してもいいのではないか。
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