アイドル好きは「むしろ大人になってから」の理由 「仕事に疲れているとハマる」の声も
アスリートでタレントの武井壮さん(42)が、アイドルにハマる大人について持論を語り、ネット上で議論が起きている。武井さんはアイドルDDD(「誰でも大好き大魔王」の略)を公言。これまでハロプロやAKB、ももいろクローバーZらを応援してきた。
そうした中、9月5日、ツイッターに「いい年してアイドル好きはキモいとか言うやつがいるけども。いい年してアイドルの良さも分からねえヤツは不憫だと思うぜ」と投稿。さらに強い調子でこう続けた。
「いい年だろうが若者だろうが この世の中で心の底から楽しめるものが多いほど人生は豊かだ」
タワレコ社長「心にスッと辻ちゃんが入ってきた」
アイドルは若者のもの、というイメージとは逆の指摘だ。この投稿を受け、ツイッターには「歳は関係ない! 好きなものを好きで何が悪いのか」と賛同する声があがったほか、2ちゃんねるのハロプロ板には、アイドルファンから興味深い経験談が寄せられていた。
「仕事に本当に疲れて帰宅して飯を食う気力もなくテレビをぼーっとみてたら、それまでバカにしていたアイドルに一瞬ではまった」
武井さんは「いい年」をした大人がアイドル好きになる理由について語っていないが、ファンの間では、疲労によって思考力や判断力が鈍っているときに、アイドルの魅力に気付かされる、ということがよく言われている。
仕事に疲れた心のすき間に、アイドルが入り込む――。まさに「いい年をした大人」ならではのハマり方といえるだろう。有名なのが、熱狂的なハロプロファンとして知られるタワーレコードの嶺脇育夫社長(48)のパターンだ。
2011年に「タモリ倶楽部」(テレビ朝日)で語ったところによると、新宿店の店長だった34歳のとき、仕事に疲れて家でグッタリしながらテレビを見ていたら、当時モーニング娘。に在籍していた辻希美さんが出演していた。
それを見て「あれ? かわいいな」と思ったといい、「疲れてたんで、心にスッと辻ちゃんが入ってきた」と振り返っていた。
マツコも「ハロプロのライブ映像を見て心を浄化」
嶺脇社長はその後現在に至るまで、10年以上ハロヲタを続けており、最近は9月にメジャーデビューしたばかりの新グループ「こぶしファクトリー」に夢中だという。特にエース格の浜浦彩乃さん(15)を応援しているとのことだ。
タレントで俳優のユースケ・サンタマリアさん(44)も似たような感じだ。2012年、深夜にテレビを見ていたら、たまたま流れたモーニング娘。の「One・Two・Three」のMVを見てドハマり。40過ぎでアイドルヲタになった。元気がなくなったときはメンバーのラジオを聴いているといい、「生活にハリが出る」とテレビ番組で語っていた。
以前、マツコ・デラックスさんもラジオ番組で「毎日ハロプロのライブ映像を見て心を浄化している」と語っていたが、大人になって世の中に疲れたときこそ、非日常的なキラキラしたアイドルが必要になってくるのかも知れない。
武井さんはその後、冒頭の投稿が5万件以上リツイートされたことを受け、
「人生なんとも面白いなあ・こうなりたくて進んだ道だからよ。最高だよなあ。みんなこれからもよろしくな、楽しく話そうぜ!!」
と投稿していた。
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