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これからの人材マネジメントは「ホメホメ作戦」だ! 褒めアプリで離職を防ぐ企業の取り組み

人間は感情の動物。褒められる方が、やる気は上がるという人が多いだろう。しかし一生懸命仕事をしていても、日常的に褒められることは少ないのが現実。そんな中、社員を褒めることでモチベーションをアップさせ、成長につなげる動きがある。

2月11日放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)では、日本初の「褒めアプリ」を紹介した。ITベンチャーのシンクスマイル(東京・渋谷区)が開発した、お互いのいいところを見つけて社員同士で褒め合う「HoooP(フープ)」というシステムだ。

「なるほど」「感動」「Good Job」などのバッジを送信

社員同士の評価を可視化する

社員同士の評価を可視化する

同社企画開発部の松岡さんは、前日ミーティングした阿部さんにパソコン上で感謝のメッセージと共に、バッジと呼ばれるアイコンを送信していた。バッジは「なるほど」「感動」「Good Job」など10種類の褒め言葉から選ぶ。

「1日1ほめ」がルールで、スマホでメッセージを受け取った阿部さんは、「めちゃめちゃうれしいですね。具体的に褒めてもらえることが多いので」と喜んでいた。

バッジの記録はすべてサーバー上に蓄積され、社員が誰でも閲覧可能。月に1回集計し、表彰式も行う。「アイデアバッジ」や「タフバッジ」など得意分野によって受け取るバッジの種類と数が異なり、個性の可視化にもつながった。新子明希社長はメリットをこう語る。

「コミュニケーションを集計することで、組織の状態が見えてくる。ポジティブなコミュニケーションが飛び交うことで(社員の)定着率が上がり、離職率を下げられる」

もともと自社のモチベーションアップを狙ったゲーム感覚のシステムだったが、効果が表れたため2014年11月から一般企業向けに販売を始めた。現在の導入企業は500社、1万5000人にものぼる。

年輩社員は「横にいるんだから、その場で褒めればいい」

携帯販売店を40店舗展開するテレックス関西(神戸市)は、1年前からこのシステムを導入。問題が起きている店舗を把握しやすくなり、離職率の低下やインターン中の内定辞退を止めるのにも役立てている。バッジの多いスタッフには金一封のご褒美も出している。

眼鏡市場を展開するメガネトップ(静岡市)も、今年2月から試験導入。幹部講習では慣れないスマホ操作に苦労する年配の幹部社員の姿も。「横にいるんだから、その場で褒めればいい。あえて難しいシステムで共有するのがピンとこない」と疑問を呈する声もあった。

しかし、日々若い社員たちと接する店長たちからは「面と向かって言いにくいところもあるので、こういうツールは使いやすい」と好評だ。冨澤昌宏社長は「人が辞めない環境を作ることができる」と語った。

一方、こうしたシステムができる以前から「社員同士が褒める」制度で成長を続ける企業がある。同じ日、同局放送の「カンブリア宮殿」で紹介された、静岡・掛川市の和洋菓子店「たこ満」だ。

2代目である平松季哲社長は、6人いた社員が激務で一気に5人辞めてしまった苦い経験がある。その反省から「お客様を幸せにするのは社員。社員の幸せを考えた上でのお客様の満足を考える」ことを心掛けるようになった。そして始めたのが、良いサービスをすれば、すぐに他の社員が「○○してくれてありがとう」と書いたカードを渡す仕組みだ。

「長所を見ることが、人として幸せになる」

このカードは複写式のトランプ大の紙で、渡した人も渡された人も専用ノートに綴っていく。表彰されるのは「渡した」数が多い人。周囲をよく見ているという意味で褒められるのだ。平松社長は、社員を思う気持ちをこう語る。

「人の良さ見る人と、欠点を見る人がいるけれど、長所を見る癖づけをすることが、人として幸せになることだと思う」

この言葉から、他人の行動に関心をもち、お互いが適切に評価しあうことが社内の雰囲気を良くし、おのずと企業も成長するという流れが素直に腑に落ちた気がする。人手不足が叫ばれる中、上司はもちろん社員同士が「上手に褒める手腕」を求められているのではないだろうか。(ライター:okei)

あわせてよみたい:社員数が増えると、企業のマネジメントはどう変わる?

 

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