ワンピ尾田氏が漫画家志望者に向けたアドバイスが正論と話題 「たった31ページ描くのに何ウダウダやってるんですか」
同誌では、審査員の作家らからのアドバイスを含めたコメントが掲載されている。多くの作家が、既成概念にとらわれず情熱や言いたいことが伝わる漫画を待っていること、審査することが楽しみであることを述べる中、尾田さんのコメントはまさに叱咤激励といったものだった。
「手塚賞は半年に1回ですけど単純計算で19Pのストーリー漫画を半年間、週刊連載すると456Pの原稿を完成させる事になります。手塚賞は31Pです。たったそれしきの漫画を描くのに何をウダウダやってるんですか。学校やら何やら差し引いても楽勝です。だって数年後あなたは年間900Pを上げる人間なんだから。とりあえず31P読ませて下さい。頑張れっ!!」
尾田さんは以前、「朝5時に起きて夜2時まで仕事」という生活をしていることを明かしていた。デビューしてからの方が大変なのだから、応募用の原稿すら完成させられないのはダメだ、ということだろう。
「現役バリバリだからガシっと伝わる」
この尾田さんのコメントがツイッターで話題になっている。「なんて辛辣で正論なんだ……」という感想を抱いた人が多いようだ。
「第一戦級の現役バリバリのところで活躍されてる方だからこそ、ガシッと伝わってくるな」
「ロマンスドーン(編注:同賞準入選作品。ワンピースの原点)を読んだ時『大成するかは知らんけど何かスゲーの出て来たな』って感じさせた人らしい意見だ」
尾田さんの、プロとしての矜持を感じさせるコメントは、同じ描き手の先輩としてのエールであり、応募者は闘争心を煽るものともいえる。その一方で、
「…冨樫」
と度重なる休載にも関わらず人気の衰えない『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博さんを思い出さずにはいられない人もいた
この「数年後には900P」という言葉を「ただのブラック漫画家じゃないか」と感じる人もいる。確かに仕事は大変だろう。しかし少年誌の中で発行部数1位、日本で一番読まれていると言われる「ジャンプ」。そこで年間900P割り振って貰えるのは一流の漫画家の証だ。
今回はどんな作品が応募されるのだろう。「入選」受賞者は出るのだろうか。手塚賞・赤塚賞(ギャグマンガ部門)の発表は6月初旬発売の「週刊少年ジャンプ」に掲載される。
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