単身者が都内で暮らすには月24万円が必要? 「月収20万円だと息を吸って吐くだけで赤字」「マジで給与上がってくれえ」
これが大きな反響を呼び、7000件以上リツイートされた。「別にそんなことないのでは」といった疑問の声も上がる一方、「これな!」と共感する人も多かった。
「時給1500円で24万円でもここから社保とか引かれて手取り20万いくかいかないかというラインですよね。今は非正規でも社保とか厳しいから、これって全然妥当な額じゃないかなー」
「激しく共感。そして東京では無いとは言え、これ以下の手取りで妻と子供2人養うという無理ゲーを続けている俺… マジで給与上がってくれえ」
月24万円が必要だということだが、なかなか手が届かないのが現状だ。2016年の厚労省「賃金構造基本統計調査」によると、20代前半の非正規労働者の平均月収は約18万円、20代後半でも約20万円にすぎない。正社員も20代前半では約21万円、20代後半でも約24万円にとどまっている。これでは「息を吸って吐くだけで赤字」という生活を強いられている人も少なくないだろう。
「そんなにもらわなくても生活できる」というアピールは不毛
埼玉県の労働組合連合会が今月発表した試算でも、20代単身者が県内で生活するには月に24万円が必要だという。埼玉でも24万円かかるのなら、家賃の高い都内で生活するためには、それ以上必要ということになる。また30代の既婚男性の場合、月約50万円、年収600万円が必要になるという。現実には、世帯年収が600万円に届かず、共働きや節約でやりくりしている世帯が多い。
こうした試算に対して、「そんなに必要ないでしょ」という意見も根強い。
「私は東京一人暮らしで月収16万円で生きてた時もありました。24万円なくても普通に生きていける」
「生活レベルを落とせてないだけでは?(中略)おれは東京で月12万でギリ生活出来てるけど?」
しかし24万円以下でも暮らせると主張しても、誰も幸福にならない。「せっかくデータが出てるんだからそれをもとに賃上げ要求すればいいのに」という指摘はもっともだろう。
「もしあなたが月50万貰ってないなら『そうだそうだ!人並みの生活するのは月50万必要だ!給料上げろこの野郎!』と言うべきじゃないか」