メルカリが「安心・安全への取組み」を発表 現金やチャージ済みSuicaなどの出品を受けて
現金やチャージ済みSuicaの出品が相次いでいたフリマアプリ「メルカリ」が4月27日、企業サイト上で今後の対策方針を発表した。今後は不適切な出品の取り締まりを強化していくとしている。
200人体制で24時間365日監視 不正出品は30分で削除
24日にアプリ上に掲載された「メルカリ 安心・安全への取組み」では、
「クレジットカードのショッピング枠を現金化する等、マネーロンダリング行為の禁止」
「現在発行されている銀行券・貨幣の出品の禁止」
などをユーザーに周知し、禁止されている商品の出品を見かけたら、事務局に連絡してほしいと呼びかけていた。
今回、企業サイト上に掲載された「安心・安全への取組みについて」という発表では
「昨今、一部報道にもありました現金の出品等の問題につきまして、全社を挙げて対応しております。今後も、ガイドラインを適切に整備し、不正な取引については厳しく取り締まってまいります」
と改めて強調。出品禁止となった貨幣の出品を22日から、「24時間体制で監視・削除」しているという。Suicaなど交通系電子マネーについても「不正利用に繋がる恐れがないか監視」していくとしている。
現在、200人で24時間365日のカスタマーサポート体制を築いており、「受信したお問い合わせは12時間以内に対応」しているだけでなく、「規約違反が確認できる商品は、通報から30分程度で削除等の対応」をしている。
メルカリ広報「あまり規制はしたくないが、不正取引には厳しく対応していく」
取り締まりを強化するために、不正の可能性があるユーザーについては、「電話番号認証」、「商品実態の確認」、「取引内容のチェック」を行う。また警察庁や各都道府県警と協力して犯罪の抑止に取り組む。ブランド品の権利者とも協働で、偽ブランド品の出品抑止も引き続き行っていくという。
同社広報はキャリコネニュースの取材に対し、「メルカリでは自由に物を出品できるようにしたいので、どんどん規制をしていくというのはあまりしたくありません。しかし安心・安全は大切ですので、不正な取引については気を引き締めて厳しく対応していきたいと思っています」と語った。